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2010年10月 8日 (金)

入社第1週 : まとめ

【 「ま、こんなもんさ」…… 肩の力を抜け、期待値を下げよ! 】

 転職は、自分の可能性を広げたり、さらに大きな仕事にチャレンジができたり、と素晴らしい未来に向けて、成功のきっかけになる人生の大きなイベントです。
 しかし、あまりに大きな期待を抱いていると、それが、ことごとく破れたかのように錯覚してショックを受けるのです。
 会社に行って、すでにきちんと受け入れ体制ができていたら感謝してください。自分の席がすでにあれば、また感謝です。歓迎会をしていただけるなど、本当にありがたいことです。「幸せの基準を下げること」これができれば、第1週目は無事乗り切れます。

10月 8, 2010 at 09:14 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <14>

~あなたのための歓迎会なのに、いきなりお説教されたら?~

 転職者を迎えると、たいていの会社では最初の週末あたりに「歓迎会」を催してくれるでしょう。「誰もたいして歓迎していないくせに」などとひねくれないで、ここはひとつ、素直に歓迎してもらいましょう。
 歓迎会は自分を知ってもらういい機会です。ビジネスの場面において、どういうときに人に好感を持たれるかと言えば、実はビジネスとは関係ない、意外な一面を垣間見せたときです。そんな人間の心理を利用しない手はありません。
 何でもいいのですが、たとえば、_一発芸_を披露するのはいい手です。下手でもいいから歌を歌う、手品を披露する、など何でもいいのです。「何かやってよ」というリクエストに一生懸命応えようとしている姿を見れば、上司や先輩たちも胸襟を開いてくれるはずです。裏技としては、前の会社で他人がやっていたウケる芸を、そのまま拝借させてもらうという手もあります。知的財産の侵害(?)でしょうが、この際、許してもらいましょう。
 芸の嫌いな人も、せめて全員にお酒をついでまわるくらいはしてください。せっかく忙しい中集まってくれたのですから、少しずつでもいいから全員と話をすることが大事です。
 

 そして、どの会社にも存在するのが「説教魔」。そういう人は、「キミがいた会社とウチとでは格が違う」に始まって、いかにこの会社が素晴らしいかを語り、そこに自分の自慢話も付け加えることでしょう。さらに、言うに事欠いて「実はキミではなく別の人間を採用するはずだった」「何を間違って、ウチみたいな会社に入ってきたの?」などと失礼なことを言ってくる人もいるかもしれません。
「自分は歓迎されていないのかもしれない……」と気が弱くなっているときは、こういう話を真に受けて、必要以上にショックを受けがちですが、これも単なる通過儀礼。右から左へと聞き流しておけば良いのです。

教えその14 : 宴会芸の一つくらいは用意しておけ。説教魔にも我慢して付き合う覚悟を!

10月 8, 2010 at 02:20 午後 | | コメント (0) | トラックバック (1)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <13>

~えっ、あの人の下なの?外出先ボードでわかるあなたの地位~

 転職前には、あなたは課長の下のチームリーダーだと聞かされていたのに、入社してみると、「リーダー」という肩書きを持っている人があなたの他に3人もいて、実際には、課長から数えて5番目だったなんていう話もよく聞く話です。
 会社は確かに嘘をついてはいないので、表立って文句は言えませんが、「どうなってるの?」と愚痴の一つや二つ、こぼしたくなるところです。
 この食い違いに気がつくのは、だいたい外出先を記入する、通称「お出かけボード」に書かれた名前の序列です。新参者ではあっても、当然、課長の下に自分の名前が書かれるものと思っていると、やけに下のほうに自分の名前が貼りつけられていたり……。
 名前の貼ってある順番という些細な話なのですが、サラリーマン、なかでも転職者にとってはとても気になることです。新しい職場の中で、自分がどういうふうに評価されているのか、はっきりと明示されるわけですから。

 ところが、残念なことにこういったボードの順番のようなものが、転職者に大きな心理的影響を与えることを理解している鋭敏な管理職などほとんどいません。アシスタント職をしている人に、「新しく入る人のも、貼っておいて……」くらいのアバウトな指示を与える人がほとんどです。アシスタントも、どこに貼ればいいのかわからないので、適当に貼ったり、一番下や欄外に貼ったりしてしまいます。
 名前がボードの下のほうにあったり、欄外にはみ出していたり、場合によっては、1週間たっても誰も用意してくれなかったりしても、そんなことぐらいでは落ち込まないことです。そんなことはよくある話で、決して悪気はないのです。
 転職先における地位が、自分が思っていたよりも低かった場合には、がんばって成果を出し、確固たるポジションを自分で獲得するしかありません。

教えその13 : 外出先ボードの序列くらいでカリカリするな!順番を上げたければ、成果を出すしかない。

10月 8, 2010 at 02:19 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 7日 (木)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <12>

~仕事の内容が事前の話と違う!?あなたに原因があることも多い~

 きちんとした人材紹介会社などを通さない場合、前項のような「周囲の期待と自分のできることにズレがある」どころか、「仕事の内容が事前の話と違う」場合もあります。なかには明らかに契約違反と言えそうな場合もありますが、実はその原因が自分自身にある可能性も否定できないのです。

 とあるメーカーに転職した知人(35歳)のケースです。前職で彼は総務の仕事に就いていたのですが、彼の本来の希望は営業職だったため、今の会社への転職を希望しました。「現場でバリバリ営業をしたい」という彼の熱意が会社に通じ、中途採用の試験に晴れて合格。最終面接では、社長や取締役からも「キミのように情熱を持った人がわが社には必要だ」と言われ、これで思う存分、自分のやりたい仕事ができるとやる気まんまんだったと言います。
「ところが、いざ出社してみると、僕には『課長補佐』という肩書きが付いていて、いきなり5~6人の部下の面倒をみることになっちゃったんだ。そうなると毎日、部下のマネジメントに精一杯で、現場に出るどころじゃない。それだけでもフラストレーションがたまるのに、お客さんのニーズもつかめない、部下となった人間がどんな人間なのかもまだよくわからない中でマネジメントしなくちゃいけないから、本当に毎日がしんどいよ。採用が決まったときは、こんなことになるなんてまったく聞かされなかったし、社長なんて『君は営業職のエースだ』なんて言ってたのに、全然話が違うよ」
 彼によれば、課長は「君の能力と人間性を見込んでのことなんだ。できる範囲でやってくれればいい」と言っているとか。ただ、そうは言っても彼の責任が軽くなるわけではありません。「これじゃあ、騙されたようなものだ」と、彼は転職後すぐに次なる転職を考え始めているようです。

 ただ、よくよく話を聞いてみると、彼は今の会社に入りたいばかりに、面接で「マネジメント能力についてはどうか」と聞かれた際に、本当はあまり得意ではないのに「部下や後輩の信頼も得ている」と自信ありげにアピールしたのだとか。つまり、採用面接でハッタリをきかせてしまったわけです。
 彼に限らず、「この仕事をしたい」「この会社に入りたい」という思いが強ければ、多かれ少なかれハッタリをきかせるのではないでしょうか? 会社側がそれがハッタリだと気づいたか否かはわかりませんが、彼らにしてみれば「キミが自分でそう言ったのだから、よろしく」ということでしょう。だとしたら、「こんなはずじゃなかった」と思っても、与えられた仕事をどれだけできるかやってみるしかありません。
 こういった、もともと約束していたのと話が違うといった場合に、選べる選択肢は次の三つです。
 第一は、会社に掛け合って、約束どおりの仕事にしてもらうように働きかける。会社側から内定通知書などをきちんともらっていれば、それらの記述が証拠になります。明らかに相手に非がある場合には、この方法をとるのも悪い方法ではないと思います。
 第二の方法は、自分のやりたいことをやるために、すぐに転職活動を始めることです。こういうはっきりした行動をする人を嫌う会社もあるでしょうが、その仕事内容へのこだわりをポジティブに評価する会社もあるでしょう。
 第三の方法は、自分自身にとって何かのチャンス(運命?)かもしれないと考えて、予定外の仕事にチャレンジしてみることです。ただ、この場合は周りの人たちからサポートを得られないと、成功は難しいと思います。
「もともと自分は、別の仕事を担当する予定で入社しました。ただ、今回この仕事につくことになったのも、何かの縁かもしれないと思ってがんばってみたいと思います。今の自分のスキルを考えれば、今度の仕事では○○では強みを発揮できると思います。けれども、○○以外の部分では、まだこちらの会社の中でどういうやり方をすればいいのかわかりません。どなたかのサポートをいただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
 こんなふうに言われたら、上司もサポートをしてくれるでしょうし、もし仕事がうまくいかなくても、あなたを頭ごなしに怒ることはないはずです。
 三つの選択肢、どれを選択してもいいと思います。ただ、どれにしようかと悶々とした日々を送るよりも、できるだけ早く選択肢を決め、きっぱりとした行動をとることが望まれます。

教えその12 : 事前の話と違うときには、三つの選択肢のどれか一つを選べ!

10月 7, 2010 at 05:21 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <11>

~誰もあなた自身を見ていない?意外に強い前の会社のイメージ~

 転職した人からよく聞くのが、「周囲が自分に抱くイメージや期待が、実際の自分とズレている」という悩みです。
 たとえば、リクルート時代の私の友人は、転職先で「リクルートにいたのだから人事に詳しいだろう」と(勝手に?)社長に思われ、本業の営業の仕事以外にも、人事関連の仕事を任されそうになってしまったと言って笑っていました。
 ある程度、これは仕方のないことです。直接転職採用の場面に携わった一部の人を除いた周囲の人たちは、転職者について多くの情報を持っていません。せいぜい「A社にいた人」という程度なので、転職してきた人がどういう人間で何を得意としているのかという個人的な資質や能力を見る前に、まずは「A社」のイメージをあなたに重ねて、先入観として持ってしまうのです。
 ソニーの人は○○、三菱自動車の人なら○○、野村證券の人は○○、ソフトバンクの人なら○○、サントリーの人だから○○。ITベンチャーの人は○○、老舗メーカーの人なら○○、スーパー業界の人は○○、素材産業の人だから○○、不動産営業の人は○○。

 私にもあるのですが、皆さんも何らかの先入観を持っておられるのではないでしょうか。
 困ったことは、一度できた先入観を訂正するのはかなり難しいということです。私自身、そこの会社の出身者だと聞いただけで、「信用できない」と思い込んでしまう会社が一つあります。大企業であり優良企業ですから、そんなに信用できない人ばかりなわけはないのですが、以前に感じた悪い印象が強烈に残っていて、いまだにイメージを改善することができません。
 もし私が上司なら、その会社出身の部下は、それだけでかなりのハンディを背負わされることになります。また、以前にいた会社の評価が高いと、当人には直接関係がなくても大きなメリットがあります。逆に、業績が悪かったり不祥事を起こしていたりすると大きなデメリットになります。
 いずれにせよ、あなたはあなたであって、過去に働いた会社ではないので、できるだけ早く、自分自身をよく知ってもらい、あなた自身のイメージをつくっていくように方向転換させることが大事になります。
 ではそのためにはどうすればいいのでしょうか。
 まずは、先に述べたように自己紹介の際にきっちりと自分の得意分野をアピールしておくことです。「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、新しい職場では積極的に爪を見せましょう。自分が何を得意とするかを言うことは自慢でも生意気なことでもありません。
 逆に、言わないでいると得意でない仕事や、間違った先入観に基づいた仕事ばかりを与えられ、自分自身が苦しいだけでなく成果があがらなくて、結局は会社のためにもなりません。お互いにとって不幸な結果を招くことになるのです。

教えその11 : 能ある鷹は爪をアピールする!前職イメージから自分イメージへ転換せよ。

10月 7, 2010 at 02:13 午後 | | コメント (0) | トラックバック (1)

入社第1週 : コラム

~"呼び捨て"にできる相手が1人もいなくなるということ~

 毎日仕事をしていると、上司の自分勝手な言いぐさに腹を立てたり、ミスをして落ち込んだりして精神的に凹むことがあるでしょう。そんなとき、愚痴をこぼしたり、悩みごとを相談したり、バカを言い合ったり、何かとあなたの心の支えになってくれるのが同期入社の仲間だったのではないでしょうか。
 仕事中は上司や先輩に囲まれて緊張を強いられる分、「おい、○○!」と気軽に呼び捨てにできる同期とは、ある種、家族のような濃い関係だったかもしれません。
 ところが、転職をすると同期がいません。中途同期というのが唯一の同期ですが、これまで育ってきた経緯もバックグラウンドも違いますから、気がおけない仲間というわけにもいきません。
 年下の社員も当然いるでしょうが、中途で入った新参者(!)としてはいくら年下の相手でもいきなり呼び捨てにはできません。
 このことは、バカを一緒にやれる相手がいない、家族のように心を許せる人間が会社の中に1人もいないということと同意です。つまり、基本的には「みんな他人」。
 そう考えると、転職先で「なかなか溶け込めない」と悩むのはナンセンスです。周囲は「みんな他人」なのだから、そこに家族的な関係性を求めるのはそもそも無理な話なのです。
転職先で、「自分だけが浮いている」と落ち込む必要はナシ。もともと浮いている存在なのだし、実を言えば、この先もずっと周囲からは浮いたままでしょう。新しい会社に中途で入るということは、そういうことなのです。

10月 7, 2010 at 10:03 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <10>

~「○○課長」から、「○○さん」へ。呼称にとまどうことなかれ!~

 何でもないことのようで、案外カルチャー・ショックを受けるのが、役職の呼称です。
 最近は、課長や部長だけでなく社長に対してまで「○○さん」と呼ぶ企業もあるようですが、依然として、社内における序列が歴然とわかるような呼称を使っている企業も少なくありません。
 前者から後者、後者から前者、いずれのケースにしても、転職したばかりのときには抵抗を感じるでしょう。
 私の場合も、初めの会社では社長をはじめ上司や先輩もすべて「さん」づけだったので、その後、いくつもの会社と仕事をする中で、役職名で人を呼ぶことにとても違和感を持ちました。誰もが「さん」づけだと人間関係がフラットでオフィスにも自由な空気が流れます。そんな中でずっと過ごしてきた私にとって、「部長」「課長」といった呼称は権威主義的な感じがしたのです。
 しかし、これについても、とにかく早く慣れるしかありません。たとえば、「ディレクター」「ゼネラルマネジャー」という長々とした呼称を名刺の上で使うだけでなく、ふだんからそう呼び合っている会社もあります。私にしてみれば、日本の企業がわざわざ英語の呼称を使うなんて、「何を"会社ごっこ"しているのか」という感じで、なかなかすんなり言えるようにはなりませんでした。

 けれども、いろいろな会社の業務を知るにつれ、呼称に関しても自由にフラットにすればいいというものでもないということがわかってきました。論理的に割り切れることが多い事業をしている場合には、フラットな感じでオープンにディスカッションをし、最終的に論理的に正しいものを選択することが大事です。そういった企業の場合は「さん」でいいのだと思います。きちんとした呼称を使っておられた会社から、「さん」づけの会社に転職された場合は、「さん」と呼ぶことへの抵抗よりも、むしろ社内のディスカッションのオープンさにとまどいを覚えるかもしれません。
 一方、資本関係や人間関係などが複雑だったり、古くからの業界慣行などが強かったりで、オープンなディスカッションでは選択されることがありえない、論理的におかしい意思決定を上司がしなければならないような業態もあります(これこそが問題だという別の議論はありますが)。こんな業態では、メンバーに対して、ある程度強い立場を管理職に与えておかないと、下からのつるし上げを食いかねません。そんな会社では呼称だけでなく、大きな机や立派な椅子などを管理職にあてがい、権威の後ろ支えをしてあげなければ組織が崩壊してしまう懸念があります。
 同様に、こうした企業では情報を末端にまであまり与えず、管理職にだけ与える情報を多くして情報格差をつくり出し、そのことによってマネジメントを容易にしたりもしています。このような会社にとっては、呼称も重要なマネジメントツールであり、その重要性を理解しないことには仕事も進みません。
 こうした背景の会社もありますので、とりあえずは、自分の好みや主義は横に置いておき、呼称については、転職先のルールに素直に従ってください。抵抗感は大きいと思いますが、慣れればどうということもなくなります。

教えその10 : 転職先の呼称に合わせて○○ディレクター、○○課長、○○さんと呼ぼう!

10月 7, 2010 at 07:23 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 6日 (水)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <9>

~人間関係づくりの第一歩。同僚の名前を早く覚えるコツは?~

 相手の名前を覚えるのは、ビジネスの基本中の基本。新しい職場に溶け込むにも、部署の人たちの名前をすぐに覚えることが肝心です。
 自分に置き換えてみるとわかると思うのですが、自分の名前を覚えてもらえなかったり、間違えられたりすることほど、ガッカリすることはないでしょう?「自分はいてもいなくてもいい存在なのか」と落ち込んでしまいます。
 逆に、自分の名前をいち早く覚えてもらってイヤな気がする人はいません。自分を認知してもらえたと思うと相手に対する認識も変わり、グッと親近感がわくものです。
 したがって、自分の存在を早く認知してもらいたかったら、まずは課、部の人の名前を正確に覚えること。「そんなの当たり前じゃないか」という声が聞こえてきそうですが、どうもみなさん、人の名前を覚えるのに時間がかかりすぎているような気がします。
 人の名前を早く覚えるコツは、事前に、あらかじめ部署の人たちの名前を聞いておくことです。あるいは直属の課長や部長と話す機会があるなら「どういう人がいるんですか?」と聞いてもいいでしょう。
 こうして1回、頭の中に「○○さんという人がいる」という情報がインプットされていると、実際に本人を前にしたときに「これが○○さんか」とフィードバックできるので、早く覚えられるのです。

 とりあえずは名前だけでも頭にインプットしておけばいいのですが、できればその人にまつわるエピソードを一緒に覚えておくのがベターです。とくに役付や先輩に関しては、その人の武勇伝なども教えてもらい、実際にお会いしたときに「あ、もしかして、あの一件で活躍された○○さんですか」と言うと、相手は「いやいや、そんなのは昔の話だよ」と言いながらも悪い気はしないはずです。それこそ、彼らの_覚え_がめでたくなる可能性大です。
 もし時間があれば、社員の名前をヤフー(Yahoo!)やグーグル(Google)などで検索してみるのもおもしろいでしょう。隣の席に座ることになっている人が趣味の分野では有名な一流人であったり、最近はやりのブログ(Blog)を毎日つけていて、そこでは子育てに関するおもしろい話がいっぱい詰まっていたり、そんな意外な一面を発見できるかもしれません。
 いずれにせよ、社員の顔と名前を早く覚えること。これは転職者にとって、必要不可欠でたいへん重要な準備です。

教えその9 : 同僚となる社員の名前は、事前にインプットしておく。

10月 6, 2010 at 10:45 午後 | | コメント (3) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <8>

~服装やヘアスタイルは?社内の暗黙のルールをチェックせよ~

 自己アピールについてもう一つ。案外大事なのが服装です。これが自分の個性だからと、いきなり雑誌から飛び出てきたような格好をするのは、やめたほうがいいでしょう。
 あなたが本当におしゃれで、どこから見ても寸分の隙もないほどの完ぺきな装いができるのであればいいのでしょうが、いかにも「がんばっている」風な着こなしでは、「カッコばっかりつけて」と相手の反感を買う材料になってしまいがちです。
 服装は清潔が第一。ですから、転職を機にスーツを新調するのもいいでしょう。でも、デザインに関しては、最初のうちはある程度、周囲のテイストに合わせることです。そのためにも事前に、会社の人たちの服装やヘアスタイルをチェックして社内の暗黙のルールを知っておき、その許容範囲内でのおしゃれを心がけてください。
 たとえば、その会社の人たちが無地のスーツに白いシャツを着ているなら、いくら自分の好みでも(そして似合うのだとしても)、ストライプのスーツ×カラーシャツの組み合わせは避けたほうが無難です。スーツの色も、紺やグレーが多数派ならとりあえずはあなたも紺かグレーにしておいたほうがいいでしょう。さらに、シングルのジャケットを着ている人が多いなら、やはり自分もシングルで。ズボンのすそに関しても同様です。
 逆に私服が普通なIT企業に転職して、いつまでも硬いスーツ姿でい続けるのも違和感があります。スーツしか着たことがない人が私服に慣れるのは、かなり難しいのですが、そこは少しずつチャレンジしてみてください。

 こんなことに心を砕くなんて、くだらないと思われるかもしれませんね。私も以前はそのように思っていました。そこで周りの人とは違う雰囲気の服装をまったく気にもせずに着続けていました。ところが、それは周りの人にあまりいい印象を持たれていなかっただけでなく、仕事にも悪影響を与えていたのです。
 実は、服装は「うちの人」なのか「そとの人」なのかを分けるバロメータになっているのです。簡単に言うと、服装のテイストが違う→「そとの人」であり、外部の人は信用がおけないし仲間ではないので、本音の話はしてはいけないという風に考えられるのです。
 仕事を成功させるためには、信用のおける仲間にならないと無理です。外部の人に提供してくれる情報は、あくまでも公式見解であり、公式見解では仕事が進まないことは皆さんよくおわかりいただけると思います。

 服装以外でも、普段使う手帳のことで、ある会社の専務取締役から直接、文句を言われたこともあります。その会社の社員は、ほぼ全員がその会社から支給された手帳を使っていました。トップの重要な語録が全ページに書かれている(これ自体はとてもいい語録なのですが)手帳でした。
 私は、その会社の社員ではありませんでしたが、ほぼ毎日その会社に出社していましたから、社員のようなものでした。それにもかかわらず、私は支給された手帳を使っていなかったのです。ある日、会議でスケジュール確認をしたときに、私の取り出した黒い手帳(年末になると本屋で売っている普及版の手帳です)を目ざとく見つけた専務から、「何でうちの手帳を使わないんだ!」と叱責を受けました。それは、「お前はいつになったらうちの人間になるんだ!」という怒りがこもったものでした。
 私としては、その会社の手帳のスケジュール欄が朝7時から夜7時までしかなく、夜のお付き合い等も書ける別の手帳を購入して使っていたのです。しかし、こんなことで関係が悪くなっても仕方がないので事情を説明したところ、とりあえず理解はしていただけましたが、本音の部分ではどう思われていたでしょうか?
 こんな風に、会社は転職者が「うち」の人間になることを求めます。いったん「うち」に入ったなら、少々冒険しても大丈夫ですが、それまでは一刻も早く同化しましょう。
 転職者がしがちな失敗の一つに、まだ実績をあげていないどころか環境にもなじめないでいるのに、「いきなり自分のカラーを押し出しすぎて、周囲の抵抗を受ける」ことがあります。服装やヘアスタイルは、その最もわかりやすい例です。そんなつまらないことで、せっかくの仕事の機会を無駄にするのはもったいないことです。

教えその8 : 服装は「うち」と「そと」を分けるバロメータ。まずは周囲に溶け込む努力を大切に。

10月 6, 2010 at 08:50 午後 | | コメント (0) | トラックバック (1)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <7>

~「キミは何ができるの?」何度も聞かれるこの質問にどう答える?~

 自己紹介の練習とともにやっておきたいのが、自分が今できることは何なのかを、簡潔に話すトレーニングです。話の長さとしては1分間。長いですか? でも、自分のことを説明しようと思うと、これがけっこう短いのです。出身大学は、専攻は、前の会社に入った経緯は、……などと、だらだら話しているとアッという間に時間切れになります。
 他人の話を辛抱強く聞いてくれる人は案外少ないものです。ビジネスの現場ではさらにシビアで、話が長くなればなるほど要領を得ないどんくさい人間と思われ、「コイツは仕事ができない」というレッテルを貼られます。
 そんな事態を避けるためにも、自己紹介のときよりもさらにポイントを絞り込み、効果的に話すトレーニングが必要なのです。
 会社ではやはり、使ってもらってなんぼ、つまりいかにいい仕事を回してもらえるか、です。となると、上司に自分をいかに「使いたい」と思わせるかが勝負なのです。そのための、1分間コマーシャル(CM)のつもりで話を組み立てていきます。
 自分を商品に見立てて、

①何ができるか(効能)
②何をやってきたか(実績)
③どんな状況の下で成果が出るか(適用例)

を紙に書き出します。それを、時計を見ながら1分間で話し切ってしまえるように練習しましょう。

 なかでも、①何ができるかはより簡潔に説明すること。それを聞いた相手が「こういう場面で、コイツを使えるな」と具体的にイメージできるように話してください。
 優秀な人は往々にして「何でもできます」というアピールをしがちです。確かにオールマイティなのは素晴らしいことですが、まだよく知らない相手に「キミは何ができるの?」と聞かれて「何でもできます」は、イコール「何でも屋」と相手に受け取られかねません。「何にでも効く薬は、結局何にも効かない」と言われるのと同じで、「何でも屋」は重宝がられはしても「これ」という決め手に欠けるため、安く見られてしまうのです。そうなると、「ぜひキミにやってもらいたい」という話がきにくいのです。
 したがって、セールスポイントは最も得意なもの、これまでメインでやってきて実績があり、相手に欠けている部分に限定して話すのが得策です。
 また新卒では評価される「何でもやります!」も、実際には重要なスタンスなのですが、それが話の初めにくると魅力半減です。「○○が得意で実績もあり、少々の自信もありますが、部や課の状況もあると思うので初めは何でもやらせていただきます」と言うのが、一番いいアプローチの仕方だと思います。

 私の例ばかりで恐縮ですが、あるベンチャー企業の仕事では、周りの人があまりにも創造的(一歩間違うと空想的)で、どんどん話がふくらんでしまうため、ふくらんだ内容を収束に向かわせるべく話をまとめることが私の仕事になったことがありました。元来、私自身は話をふくらませるほうが得意なのですが、周りの人に比べて優位性のある仕事は、むしろ管理したりまとめたりすることになってしまったのです。
 ただ、その「話を収束させるという仕事」で信頼を得て初めて、社内での市民権を得ることができ、その後、だんだん自分の得意な「話をふくらます仕事」にも業務を広げることができるようになりました。
 当時の私はまったく気づいていなかったのですが、彼らにとっては、企画室のマネージャーとして多様な意見も持った人の合意形成のプロセスをコントロールしてきた点が、私の経歴の中での最大の魅力だったわけです。
 このように、当人には気がつかない使い方を相手が見つけてくれることもありますので、得意でないところを担当することになってもまずは全力投球をして、その後得意なところをアピールしてください。

教えその7 : 「使いたい」と上司に思ってもらうために、自分の1分間CMをつくるべし。

10月 6, 2010 at 03:14 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <6>

~転職初日にはつきもの、自己紹介にもツボがある~

 人間、やはり第一印象が大切です。とくに転職者の場合、多くの人からいろいろな観点でチェックされているので、最初の自己紹介はぬかりなくビシッとやりたいところです。
 自己紹介で失敗するか成功するかは、あなたの転職生活に大きな影響を与えます。
 なかでもとくに重要なのは、課会や部会といった多人数の前で自己紹介をするときです。できれば注目をひきつけ、みんなにいい印象を持ってもらいたいものです。
 私事で恐縮ですが、私は以前ある外資系の会社に一種の進駐軍といった感じで乗り込んだことがあります。資本参加した企業から送り込まれた人間として、全社員を前にしていきなり自己紹介をするはめになりました。私をとりまく役員や社員の冷ややかな目を今でもはっきりと覚えています。
 私は、その会社が日本に進出してきたときからずっと注目し続けてきたこと、そのときのオフィスの状況(これは社員も知らない古い話です)はどんな感じであったか、そしてその当時からビジネス上のつながりがあったこと、社員の皆さんのがんばりで私が思っていた以上に日本法人はうまく成長してきたこと、そしてこの会社に私がこれから貢献できることの喜びを語りました。この自己紹介スピーチはたいへんうまくいきました。なぜなら、敵愾心を持っていた社員や役員の皆さんに、「どうも敵ではなさそうだ」くらいに思っていただけたからです。
 これは自慢をしたいからお話したのではありません。正直にお話すると、このようなこともありえると思っていたので、1週間も前から「3分バージョン」「5分バージョン」「10分バージョン」の三つの自己紹介パターンをつくり、鏡の前で必死に練習していました。
 会場の空気もいろいろな状況を想定していました。わりとリラックスしていた場合には、初めに笑いをとれそうなこんなネタにしよう、硬い感じならこれにしよう、敵意を持っている場合には昔話からはじめよう、……などです。実際には敵意バージョンを使用することになってしまったのですが、あのときの自己紹介スピーチがうまくいかなかったらと思うと今でもゾッとします。

 さて、具体的な自己紹介の方法についても少し述べておきましょう。
 転職の際の自己紹介で押さえるべきポイントは二つです。まずは、すべてに共通することですが、「明るく元気にハキハキ」と行うことです。どんなに能力があっても、下を向いて口をもごもごさせて何を言っているのかわからないのでは、興味を持ってもらえません。
 二つ目のポイントは、会社と仕事への愛を語り、なおかつ自分のセールスポイントを明らかにすることです。
 部署の人たちにとって、あなたはまだ「外部の人」です。外部の人からほめられて悪い気分になる人はいませんね。だからまずは、会社や商品のことをポジティブに語ってください。もちろんおべんちゃらを言う必要はありません。あなたは転職に際して、何か良い点があると思ったからその会社を選んだのだと思います。その部分をしっかり思い出して「自分はこの会社のこういうところが好きだから転職した」と言ってください。
 そのうえで、「私はこの会社に、こういう部分で貢献できると思う」と少しだけアピールして欲しいのです。
 これまでさまざまな自己紹介を見てきましたが、上手だなあと思った人がいます。その方は自己紹介をする際に、A4サイズ1枚の自己紹介ペーパーを配布し、その内容に沿って話をしてくれました。本人曰くスピーチがどうしても苦手なので、このような方法にしたと言っていましたが、これは一つの手です。その方からもらったペーパーには、

①過去のビジネス履歴と自分が得意とすること
②この会社ではこういう分野で貢献できる(と思う)
③出身地、趣味など、パーソナルデータ

が書いてありました。ちょうど「取扱説明書」のような感じです。③はビジネスには無関係に思えるかもしれませんが、あとあと仕事を進めるうえで大いに効力を発揮します。詳しくは後述しますが、書いておくと良いことにめぐりあえるかもしれません。
 皆さんに自己紹介を練習しろとまでは強制しませんが、やっておいて損はないと思います。スピーチの苦手な人はぜひ練習しておいてください。

教えその6 : 自己紹介は明るく元気にハキハキと会社と仕事への愛を語れ。

10月 6, 2010 at 07:22 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 5日 (火)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <5>

~歓迎されなくて当然!?その理由を知っておく~

 せっかく転職したのに、あまり周囲から歓迎される気配もなく、自分に対して無関心な人たちと今後うまくやっていけるのだろうか? そんな不安な気持ちが沸き起こってくることもあるでしょう。
 しかし、実際には、自分たちの集団の中に知らない顔が入ってくれば、気にならないわけがありません。みんな仕事で忙しそうなフリをしながら、やはりあなたのことが気になって、横目でチラチラ見ているのです。
 チームに新たな人材を迎えるということは、その人が今いる人材とは違う何かを持っていて、チームの中で役に立つはずだからこそです。部署の人たちにはそういう意識があるので、新しくやってきたあなたに対して「コイツは自分と違った何を持っているのか」「自分の敵か味方か」「自分より上か下か」と、けっこうシビアにチェックします。だから、あなたを歓迎する気持ちの余裕などない、という人もいるのです。

 とくに、あなたのために「出世が遅れる人がいる」ということも忘れずにいてください。
 スポーツでも、今までギリギリのところでレギュラー入りしていた選手が、新しい選手が入ってきたせいでベンチに回されるということは、よくある話でしょう? 転職の場合も同じで、「次は自分が課長に昇格する番」と思っていた人が、あなたが席次上その人の上に入ったせいで課長に上がるのが遅れるなどということは、十分あり得る話なのです。
 そうした人にとって、あなたは招かれざる客。あからさまに意地悪をされることはないでしょうが、快い存在ではないはずです。立場を自分に置き換えてみれば、その気持ちが理解できると思います。
 以上のように、新しい同僚との最初の出会いは、あなたが想像していたように幸せムードいっぱいではないかもしれません。だからといってビクビクする必要もありません。この段階では、「転職先では必ずしも歓迎されない」ということを覚えておけば十分です。

教えその5 : 必ずしもみんなから歓迎されるわけではない。あなたのために出世が遅れる人もいる。

10月 5, 2010 at 08:32 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <4>

~人事部の期待が生み出す「空回り」って?~

 会社によっては、入社直後は人事部があれこれ面倒をみてくれたり、大手企業などでは中途入社者の研修プログラムがあるところもあります。とてもありがたいことです。
 しかし、新卒採用のときと同じように、人事部が長い間あなたの面倒をみてくれることはありません。中途採用に関しては、入社&配属=納品で、人事部の仕事は基本的にここまでです。あなたはこのあと自分の力だけで生き残っていかなくてはなりません。
 人事部がらみで、ときどき問題になることがあります。それは、人事部の担当者が中途入社者に対して、少し過剰な期待を持ってしまうことです。具体的に言うと、
「当社はもっともっとアグレッシブに変革をしていかなければなりませんが、それは社内の人だけでは無理なんです。外部の知恵と価値観を持ったあなたに、この会社の変革を進めてもらいたいんです!」
 というような期待です。採用時、入社直後のセレモニー時に人事部の担当者にこう言われる転職者が、実はとても多いのです。

 そして、あなたはその変革の進んでいないラインに配属されます。また、ラインは人事部の担当者が言うような変革を望んでいるわけではありません。外部からきた、しかもカルロス・ゴーンのように株主から強い権限付与もされていない一介の社員や管理職が、たった1人ですぐに会社を変革するなどということは事実上不可能です。
 ところが、たまに人事部の期待をそのまま鵜呑みにして「空回り」する人がいます。変革しなければと、何から何まで現行を否定してしまうのです。確かに言っていることには一理も二理もあるのですが、残念ながらそれでは、同僚に受け入れてもらえません。
 人事部の担当者の期待に応えることは重要だし、期待に応えられるように将来はがんばりましょう。ただ、まずは肩の力を抜いて、みんなの仲間になることから始めなければなりません。人事部の過剰な期待は、将来のために少しの間とっておくようにしてください。

教えその4 : 人事の過剰な期待は、しばらく心の中にしまっておこう。

10月 5, 2010 at 04:54 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <3>

~誰も何も教えてくれない・・・・・・。だって、あなたは"一人前"だから~

 入社したてで意欲にあふれるあなたは、できるだけ早く仕事の進め方や会社、部署のルールを覚えたいと願っているはずです。でも、前項で触れた通り中途入社の場合はこちらから動かないと「誰も何も教えてくれない」のです。
 わからないことが前提の新卒者ではないので、同僚も「何かわからないことはありますか?」とは聞いてくれません。こうしたことは、転職に限らず、部署の異動先、転勤先でも起きがちです。
 なぜかというと、前述したように、あなたは新卒者とは違って、_一人前_だからです。会社によっては、転職者に業務の中身や仕事の進め方について懇切丁寧に教えてくれるところもありますが、チーム(部署)としてではなく個人の成績を重視し評価する会社では、ライバルに塩を送るようなことは誰もしません。歴史の浅い外資系企業の多くでも、あまり丁寧には教えてもらえないでしょう。ベンチャー企業などでは、忙しすぎて質問すらしづらい雰囲気が漂っている会社もあります。
 ところが、転職者は、仕事についてどころか、備品のボールペンがどこにあるかという些細なことまで誰かに聞かないと、何も始められないのです。
 さらに、聞いてもちゃんと教えてもらえないこともあります。前述のように間違った成果主義が定着していて「隣は敵」という風潮の会社では、質問に答えてくれるどころか、あえて嘘を教えて罠にはめようとする人までいます。

 何も教えてもらえない、あるいは本当のことを教えてもらえないとなると、転職初日に頭をよぎった不安がムクムクとふくらんで、1週間目にして早くも「会社を辞めたい」という気持ちになるかもしれません。
 しかし、早まらないことです。考えてもみてください。小学生のころ、転校生のちょっとした言葉のアクセントの違いをはやし立てたりしませんでしたか? ちょっとしたイジメは、組織で働くための通過儀礼の一つです。
 
 さてこのような場合の具体的な対応策は、わからないことがあったときにいろいろ聞く人(世話役)を上司から任命してもらうことです。上司に「いろいろわからないことがあるのですが、誰に聞くのが一番良いですか? できれば、どなたかをご指名いただけるとありがたいのですが……」という風にお願いし、上司から世話役として誰かを指名してもらいましょう。そうすれば、指名された人にとっては、その瞬間からあなたに対していろいろ指導することが、ボランティアではなく仕事になります。こちらも、その後は遠慮せずにいろいろと聞くことができます。
 もちろん、いろいろ教えてくれた世話役の方に恩返しをする必要もありますので、常日ごろから、「○○さんにいろいろ教えていただいて、とてもありがたいです」などの感謝の言葉を上司に対して述べておくことは礼儀の一つですからお忘れなく。世話役の方に、いつでも何でも聞ける環境をつくれれば、転職成功に向けて一つ前進できたことになります。

教えその3 : 上司に頼んででも、世話役を任命してもらう。

10月 5, 2010 at 08:54 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年10月 4日 (月)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <2>

~初めて対面するとき、仲間となる社員はなぜよそよそしいの?~

 転職者にとっては緊張で胸がドキドキするような転職初日ですが、受け入れ担当の課長が遅刻したりするくらいですから、ましてや普通の人たちにとっては、あなたの初出勤の日は「いつもと何ら変わらない昨日と同じ1日」にすぎません。
 直接仕事で係わり合いを持つ人を除いて、彼らは非常に素っ気ない態度をとるかもしれません。または大変事務的で、必要最小限にしか係わってくれない可能性もあります。
 しかし、こんなことにあまり過敏にならないほうが賢明です。
 新卒の場合は社会人として何の経験もないので、周囲はそれこそ箸の上げ下ろしまで丁寧に教えてくれ、面倒をみてくれるでしょう。一方、転職者は"新顔"ではあっても新卒ではありません。周囲にしてみれば、自分たちと同じ"一人前の大人"なので、手取り足取り世話を焼いてはかえって失礼なんじゃないか? とよそよそしくなってしまうのです。

 あとで詳しく説明しますが、新しいメンバー(すなわち転職者)が、序列のいったいどこに入るのか、自分より上なのか下なのかが、この時点ではわからないこともよそよそしさの原因になります。人間(というか動物の本質ですが)、上下がはっきりしていないことはそれだけでかなりのストレスになるのです。
 また、転職者の側にとっては、人生の中で多くても数回しかない転職ですが、中途採用者の多い会社であれば、年間に数十人も転職してきたりするわけです。そうなるといちいち歓迎用意をすることも面倒くさくなり、「ああ、またきたか」ぐらいの認識しかなかったりするのです。
 もしあなたの転職先の受け入れ体制がきちんとできていて、課長があなたより前に出社し、部署全体であなたを歓迎してくれ、「じゃあ、ランチでも一緒に食べに行きませんか?」なんて、気軽に声をかけてくれたならば、それは当たり前のことではなく、たいへん恵まれたケースだと思っていいのです。

教えその2 : 初日のランチは1人で食べるかもしれないと考えておく。

10月 4, 2010 at 08:15 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社第1週 : あなたは特別な存在ではない <1>

~転職初日。あなたを待ち受ける信じられないようなこと~

 少し景気が良くなってきたとはいえ、この厳しい時代に、転職先が決まるというのはなかなかできることではありません。この本を手にとられている皆さんは、その狭き門を潜り抜けられた方でしょうから、他の人にはない魅力があるに違いないと思います。
 熱心なラブコールでくどき落とされた方も、それまで勤めていた会社から強い慰留があった方もおられるでしょう。皆さんは、貴重で重要なスキルを持った素晴らしい方たちなのです。
 ところが、その求められているはずのあなたの転職初日に、にわかには信じられないようなことが起こってしまうのです。
 人事部の人につれられて配属先のオフィスに行くと、受け入れ担当の課長がいない、などということがあります。それも単に「二日酔いで遅刻」という理由で。
 自分の席が用意されていないことなどはごく普通です。「えーーと、とりあえず、その隅っこのほうに座っといて……」。そしてそのまま、長時間ほったらかしにされたりしてしまいます。
 最悪の場合には、今日からあなたがくることをごく一部の人だけしか知らず、職場のメンバーには何も知らされていなかったりします。誰かから話しかけられるでもなし、こちらからも話しかけづらいよそよそしい空気が流れるのです。

 実は、このようなことが起こってしまうのにも理由があります。
 サラリーマンにとって年度始めとか新年というのはやはり特別なので、新しいスタートに際していろいろな準備を入念に行います。その経緯の中で、中途採用者の存在も大事な戦力として計算されます。そのため、4月や1月入社の中途採用の方は先に述べたような悲しい経験をする可能性は低いでしょう。
 ところが、中途採用は通年採用ですから、7月1日とか、11月1日に初出社になる方もいるわけです。すると直前は通常の月末で、大量の納品があったり受注のシメがあったりと忙しさはピークに達しています。そんな中、月末を乗り切りホッとした課長が、一気に緊張がほぐれて痛飲するのも無理はありません。もちろん、それぞれの社員も目標達成に向けて精一杯走っていますから、新参者の迎え入れ準備に十分な時間を割くことは難しいのです。
 というわけで、翌朝の遅刻や不十分な受け入れも決して悪意あってのものではなく、「うっかりミス」レベルのものなのです。ただ、転職者の立場で考えたら、「うっかりミス」では納得できません。請われて入社したにもかかわらず、あまりにひどい扱われぶりに「選択を誤った!」と、初日からいきなり落ち込んでしまいます。

 私自身もある会社で同じような経験がありました。「今日から出社」という日の朝、会社の中に入ろうとすると、警備員に「すみません、どちらの方ですか?」と呼び止められました。身分を確認すべく、警備員が私の業務の担当をする部の部長に電話をかけたところ、彼は大事なクライアントにクレームで呼びつけられて不在。部署の他の人は誰も私の名前を「知らない」というのです(会ったこともないので仕方ありません)。
 警備員は気の毒そうな顔をしていたものの、職務上、身分がはっきりしない人間を中に入れるわけにはいきません。その他に私が知っている人は、いきなり偉くなって社長と数人の取締役だけ。ようやくそのうちの1人に話がつながり、30分ほど足止めを食ったあと、やっと建物の中に入ることができました。
 その後、クライアントのもとから帰ってきた部長に会いました。
「いやあ、すみませんでした。でも、秋山さん、今日からでしたっけ?」
 一気に仕事をやる気が失せた瞬間でした。
「僕ってこの程度の存在なの?」
 そうなのです。入社するまでは、外部の人間としてとても大事に扱ってもらえる存在なのですが、入った瞬間からあなたはどこにでもいる社員の1人なのです。

教えその1 : 転職が決まったその日から、あなたは1/社員数の存在になる

10月 4, 2010 at 08:25 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)