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2010年10月29日 (金)

入社3カ月まで : まとめ

【 まだまだ "枠" の中で がんばれ!】

 仕事に少しずつ慣れてきて、部署の人たちとも雑談を楽しめるぐらいになったとはいえ、まだ確固たる成果もあげていないし、本当の味方も見つかっていません。こんな中にあって、自分の個性を主張しようとしたり、「会社を改革しよう!」などと思ってはダメです。
 会社の仕事は基本的にチームプレーだと考え、まずは部署の_枠_の中で自らの役割をきっちり果たし、小さな実績を積みあげていきましょう。
 ここで「きちんと仕事のできるヤツ」という評価が得られれば十分です。

10月 29, 2010 at 03:29 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月28日 (木)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<10>

~1人では絶対にできない  大舞台での大仕事~

 前項で、転職者はしょせん外様だと言いました。
 それでも、きちんと昇進もしたいし、ちまちました仕事をするのではなく、大舞台で思いっきり仕事がしたい、そう思うはずです。そのために転職したはずなのですから。
 本当にそう思うなら、周囲に対しては、私が働けるのは、みなさんのサポートがあってこそという謙虚な態度が必要です。そして、心の底からの感謝を見える形で態度に表すことが肝心です。
 事実、あなたはいろいろな人にサポートされています。とくに転職後すぐのころは、あなたの行動のかなりの部分はピントはずれであり、時間がかかり、誰かがあなたのアフターフォローをしてくれているのです。

 私も外資系企業の業務を始めたときに、的をはずした指示を現場に伝えてしまい、顧客側と私の要求との間のズレのために現場を混乱に陥れてしまったことがあります。その際、現場の部長が私の指示ミスを把握し、直前に現場に合うように手直しをしてくれたおかげで大事にいたりませんでした。この失敗の原因は、過去からの歴史的経緯や顧客との力関係に対する理解が欠けていたことによります。
 また、私の下手くそな英文を、外国人に誤解されないようにリライトしてくれた人もいました。私の書き方では文語的すぎて、フランクで直接的な表現を好む人たちが多い中では、「こいつは仲間ではない」と思われるとの指摘でした。つまり業界の言葉遣いに合っていないわけです。こういう指摘にもたいへん助けられました。

 新参者でその世界の常識を知らないが故のミスは、多かれ少なかれ転職者のほぼすべての人がやることになります。こんなときに周りの人からサポートしていただけることは、本当にありがたいことです。心から感謝しなければなりません。
 そして、失敗をしたら素直に謝り、何がどう間違っていたのか、どうすればいいのかアドバイスを請うことが必要です。もちろん、相手が年下であってもです。そして同じ間違いは二度としてはいけません。
 結局、このような体験をしながら、感謝できる人たちが増え、そういう人たちから信頼されて初めて大きな仕事ができるのです。
ありがたいことに、「感謝」はしたからといって減るものではありません。むしろ感謝の周りには新しい感謝が生まれ、どんどん増加していくものです。あなたの周りを感謝でいっぱいにすることができたら、大きな仕事に挑戦できる体制が整ってきたと言えるかもしれません。

教えその40 : すべては周囲のサポートがあってこそ。感謝の気持ち&素直な態度を忘れるな。

10月 28, 2010 at 09:28 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月27日 (水)

入社3カ月まで : コラム

~オーナーのお気に入りは3カ月単位で変わる!?~

 オーナー企業、とくにベンチャー系の企業への転職では、「オーナーに惚れ込まれて」前職から会社を移る人も多いのではないでしょうか。
 ところが、「オーナー社長の恋愛期間はだいたい3カ月で終わり」なのです。
 知人でIT系のベンチャー企業に転職した人がいますが、彼は入社早々、同じ部署の人からこう言われたといいます。
「あらら、キミも被害者かぁ。実はね、能力の高い人を採用するのはウチの社長の悪い癖なんだよ。良さそうな人を見ると、『キミこそ、ウチの会社が求めている人材だ』『あなたに新しい事業をお任せしたい』とか言って夢中になるんだけど、3カ月もすると浮気するのさ。つまり、別の人にまた同じことを言って、採用しちゃうんだ」

 オーナーには熱血漢が多く、人材を見つけてきて口説き落とすのは上手なのですが、ややもすると、「この人材をどう組織の中で活かすか」ということを考えていない方がいます。仕事の内容が明確でなく、十分なリソースと権限も与えられず、お互いに不幸な結果に終わることは少なくありません。
 この知人は、入社直後はことあるごとに声がかかりましたが、しばらくすると「釣った魚にはエサをやらない」とばかりに、ほったらかし。本部長という肩書きさえ与えれば、成果を出してくれると思ったようです。そして、古参社員に「彼はどうだ?」と聞くようになり、機能していないと知るや、「あいつを採ったのは間違いだった」とまで言うようになったそうです(彼は人づてにそう聞いたそうです)。結局、彼は転職から半年でその会社を辞めました。でもそのころには、また別の人が新たに本部長として採用されていました。
 こういう話は日本中(いや世界中)のあちこちにある話です。
今、あなたが同じような状況で、とあるオーナー社長に「ぜひ、ウチへ」と口説かれている最中だとしたら、ちょっと冷静になって考えてみてもいいかもしれません。

10月 27, 2010 at 08:17 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月26日 (火)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<9>

~我慢、我慢、我慢、我慢するストレスへの対処法~

「とにかく受け身、イヤな上司にも楯つかず、ひたすら与えられた仕事をこなしていけ」と言われても、やはり限界はあるでしょう。でも、我慢、我慢、我慢……。
 つらいこの時期を乗り切る方法は、周囲の人間はすべて_クライアント_だと思うことです。メインクライアントはもちろん社長、あるいは直属の上司。ようやく親しい会話ができるようになった先輩や同僚も、最近付き合いが始まった新規のクライアントといったところでしょうか。
 クライアントは、たいてい無碍なことを言うものです。お金を出すのはこっちだとばかりにわがままを言う。でも、仕事を得るためなら、1万円札に頭を下げるつもりで相手の要求にはたいてい応じますよね? 
 同じように、周囲の人はみなクライアントだと思えば、たいていのことには我慢できるのです。おかしいな? と感じても、「ああ、そういう考え方もあるのか」と現実を穏やかに受け止めましょう。あなたも、その会社からお金をいただいているのだから、転職先も一種のクライアントさんです

 別の考え方もあります。それは、取材者になるというやり方です。これは私自身が書き物を少しすることが影響しているのですが、嫌な目にあった際に、嫌になっている自分を別の自分がインタビューするという方法で、自分の「心」の不快な思いを「知」への好奇心へと転化させることができるのです。

 実際、本書は、これまで私が仕事をしてきた中で味わった嫌な思いについて、なぜそんなことが起こったのかをまとめてあったメモをもとにしています。取材者のポジションに立つと、不快な気持ちが去り楽になるから不思議です。
 それからもう一つ、転職者は決して親藩や譜代にはなれず、しばらくはずっと外様だということも覚えておくといいでしょう。数年でIBMを復活させた、かのルイス・ガースナーJr.でさえ、「最後まで自分は_外の人間_だった」と言っています。
 外様はあくまで外様として、分をわきまえて行動することで評価が上がります。とにかく初めは、与えられた業務をしっかりこなし、小さな実績を積みあげることです。
 とくに社長や直属の上司には、盲目的な忠誠を誓っておかなくてはいけません。何度も言いますが、まだまったく信頼されていないことをお忘れなく。
 本当に信頼されるまでには、早くても半年はかかるものです。本当の信頼を得る前に、上司の視野外でいろいろな試みをすると忠誠心を疑われます。生え抜き社員は同じことをしても許されますが、そこはダブルスタンダードなのだと割り切りましょう。よそ者に適用されるより厳しい基準に沿って、優等生的に活動することが求められます。

教えその39 : 周りの人は、すべてクライアントだと思え。信頼を得るのに最低半年はかかる。

10月 26, 2010 at 09:15 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月25日 (月)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<8>

~「この仕事やってみてくれる?」 最初の仕事で上司の期待に応えるには~

 繰り返しになりますが、今はまだ自分から積極的に動くべきではありません。かといって、爪を隠してばかりではつまらないでしょう。上司も「これ、やってみてくれる?」とそろそろ力試しのように仕事を振ってきます。そのときに重要なのは、相手が求めているものは何かをきちんと把握し、それに沿ったアウトプットイメージを固めてから仕事にかかるということです。
 初めて自分に振られた仕事ということで気負ってしまい、ついつい肩に力が入ってがんばりすぎてしまう。そのために、仕事の内容やレベルが上司の求めているものと大幅にズレるという失敗は、転職者にありがちです。時間と労力が無駄になるだけでなく、結果として上司を失望させ、あなたに対する評価が大幅に下がる恐れもあります。

 私自身、すでにお話したように、図表だらけのプレゼン資料をつくって失敗した他にも、こんな失敗をしています。
 ある会社で2カ月ほどたったある日、副社長から「来年の研究開発部門のキャッチフレーズを考えて欲しい」と言われました。
 私は張り切りました。これまでの経験から「キャッチフレーズ=来年度の最も重要な方針」という認識があり、「それを考えろ」との命令ですから、これは大役を仰せつかったと、私はにわかに燃えあがったのです。だいたい3カ月ぐらいかけてつくるものだろうと考えましたが、今回は少しでも早く仕上げて副社長をアッと言わせようと、自分の中で期限を2週間以内と決めました。

 社史はもちろん、社内にある資料をすべてひっくり返し、過去の方針や業績をつぶさに調べ、一日中、キャッチフレーズのことを考える毎日。そのときは、おそらく日本のどんなコピーライターよりも頭をひねり、知恵を絞っていたかもしれません。さらに、そのキャッチフレーズを会社のロゴのどの位置に、どんなデザインで入れるかまで考えに考えました。
 そして2週間後、デザイン画つきのキャッチフレーズを数案、自信満々で副社長のところに持って行きました。すると副社長は、「へ?」という顔をしてこう言ったのです。
「そんなの、とっくに決まったよ」
 そして、内容を見ることもなく、「どうしてもっと早く持ってこなかったのか」と。だったら、もっと前にせかしてくれればいいのにと思いましたが、どうやら上司は、私がキャッチフレーズを考えられなくて、知らんぷりを決め込んでいると思ったようです。
 あとでわかったのですが、その会社ではキャッチフレーズにはさほど力を入れておらず、「それ行け! この夏は○○万円突破だ!」というような社員にハッパをかける程度のもので十分だったのです。だから、3カ月どころか、せいぜい2~3日の間に持ってこい、という要求だったというわけです。
 いったい、この2週間は何だったのか。しかも、副社長を感心させるつもりが逆にガッカリさせてしまった……。こちらも全身からガックリ力が抜けて、しばらくボーッとしてしまったことを今でも覚えています。

 せっかくがんばっても、相手の要求に応えられないなら、何もしないのと同じ。私のような失敗をしないためにも、上司に何か指示をされたら、どの程度のものを求めているのか、どれくらい時間を与えられているのかを最初に確かめることが肝心です。
 とくに新しい会社では相手がどのくらいのレベルのものを、いつまでに出して欲しいかの期待値が大きくずれる可能性があるので注意してください。

教えその38 : アウトプットイメージを確認せよ。さもないとまったく違うものを出しかねない。

10月 25, 2010 at 09:12 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<7>

~「この会社を変えてやる!」 肩に力が入りすぎてない?~

 早く大きな成果をあげたい、と気がはやっている人に、もうひと言追加です。今は、間違っても「会社を変えてやる!」などとは考えないでください。
 外部から新しく入った人には、会社の考え方の間違いや矛盾、弱点などが、目立って見えるものです。志望して、苦労して入った会社のそんな姿を見てしまうと、つい「自分が会社を改革する」と立ちあがりたくなるのもわからなくはないのですが、前述したように、会社の中にあなたの本当の味方は、まだいないのです。そんな状態で改革に立ちあがっても、討ち死にするだけです。
 今やるべきことは、自分の配属された部や課の_枠_の中で部長や課長の戦略に合った動きをし、成果をあげ、評価を得ること。部署内で「彼は役に立つよね」「彼がいるから仕事が進む」と言われるようにならなければ、会社を変えるどころか、仕事になりません。
 部署の雰囲気が最悪だったら、あるいは上司が無能でとてもついていけるような人物ではなかったらどうするか? 
 仮にそうであったとしても、四の五の言わず、とにかく_枠_の中で成果をあげられるよう精進することです。そういう部署で長く仕事をしている人は士気が下がっていて、あまりいい仕事をしていないことが多いので、まじめに仕事をすればそれだけで、あなたは部署内でポンと抜きん出ることができます。すると、外部の人の目にも止まるはずです。

 つまり、_枠_を意識すればするほど、あなたの存在は外部に認められるのです。万が一、最悪の部署にいても、外部の人が「せっかくの人材が無駄になる」と心配して、あなたがいよいよ我慢できなくなって異動を願い出たときに、自分の部・課に引っ張ってくれるかもしれません。
 目の前のことだけを考えているようで、実は遠く先のことを見通している。この姿勢もまた、転職を成功させる大きなコツの一つです。

教えその37 : 会社全体のことを考えるのは時期尚早。 まずは自分のセクションで成果をあげよ。

10月 25, 2010 at 09:30 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月23日 (土)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<6>

~大きな成果が欲しい! でも、あせると間違いなく失敗する~

 社内用語、会議のルール、仕事のやり方・進め方など、会社のルールが少しずつわかってくると、そろそろ自ら動き出したくなるはずです。とくに自信のある人は「一発、大きな成果をあげて目に物を見せてやる!」と鼻息がだんだん荒くなってくると思います。
 しかし残念ですが、この時期に、大きな仕事をして成果をあげようとすると、ほぼ間違いなく失敗します。失敗して、逆に上司に「この程度のヤツだったのか」と思われかねません。ここは、もう少しだけ辛抱してください。
 大きな仕事をするには社内のたくさんの人たちの協力が必要です。でも、転職3カ月目のあなたはこれまでの努力の結果、顔見知りは増えたでしょうが、何か頼みごとをしたときに二つ返事で助けてくれるほど、信頼を勝ち得ている人はそれほどいないはずです。

 あなたがオーナー会社に転職していたとしたら、入社の際、社長から「キミは有能だ。ぜひ、キミの経験と人脈を駆使して、ウチの会社で新たな道を切り開いて欲しい」などと言われたかもしれません。しかし、社長というのは、旗は振っても、実務にまでは降りてきません。結局、仕事を一緒にやるのは現場の人たちなのです。その現場の人たちからまだ信頼されていないあなたが派手なことをしようと動き回ると、周囲の反発を買い、あなたは部署内どころか会社内でどんどん孤立していくことになりかねません。
 この時期は、大きな成果をあげようなどと考えず、小さな実績をたくさん積み重ねることが大事です。立派な企画書をつくるより、ミーティングの前には予習をし、宿題も一生懸命やる。外回りの営業で、上司に100件回ってこいと言われたら、120件回る。もちろん、お客さんについてきっちり下調べをしてから行く……。
 このようにごく当たり前のことをまじめにコツコツやるのは、正直なところかったるいように思われます。しかし、転職先で自分の存在を認めさせるには、地道に仕事をして「今度の人はまじめで、よくやるよね」という評価を得ることが大事なのです。

 そのためには残業することにもなるでしょう。「自分は残業がイヤで転職したのに」という人もいるでしょうが、先のことを考えるとここががんばりどき。今の辛抱は必ずあとで役に立ちます。
 また、この時期は「朝早くきて、夜遅く帰る」風に見せることも必要です。よく、「成果さえあげればいい」と言いますが、現実は違います。とくに新参者が遅刻をしたり、定刻きっちりに帰ったりすると、それだけで「何様のつもりだ」と周囲の反感を買ってしまうのです。
 好き勝手に何をやっても許されるのは、飛び抜けた能力を持つスーパーマンだけです。普通の人間が好感を持たれ、新しい職場で市民権を得るには「一生懸命やっている」という姿を見せるしかありません。一生懸命やっていれば、なかなか成果をあげられなくても、上司も先輩も決してあなたを見捨てはしないものです。
 情に訴えるようで、抵抗感がありますか? 私もあります。でも、背に腹は替えられません。今の段階で大きな成果を狙うよりは、「まじめ」「一生懸命」という評価を得ておいたほうが、半年後、1年後にものすごく仕事がしやすくなるのです。

教えその36 : 大きな成果はまだ狙うな。小さな実績をたくさん積みあげよ。

10月 23, 2010 at 09:53 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<5>

~実力者は誰? 転職先で生き抜く地図~

 さて、ここまでいろいろな社内勉強をしてきたところで、もう一度、自分の仕事上で係わりのある人たちの関係を整理しておきましょう。
 そこでオススメしたいのが、人物相関図を描くことです。よく、テレビドラマの新番組紹介などで登場人物の相関図を見せますが、あの要領で、社内(あるいは部署内)の人をドラマの登場人物に見立てて描いてみるのです。
 全社で描くなら、主人公は社長です。すると、脇役は誰になるのか。サポートするような顔をして実は腹に一物持っているのは誰か。誰と誰が通じていて、誰と誰が反目しているのか。誰は誰のライバルなのか。などなど、ドラマと同じように恋愛関係なども入れてつくると、ちょっとばかりおもしろいものになります。
 大きな会社であれば、主人公を部長にしたり、事業部長にしたりするほうが良いでしょう。入社年次や肩書きも書き入れましょう。Aさんは肩書きはBさんより下だけど、常務の覚えがめでたいので、Aさんの意見に対してBさんは逆らえない……というようなこともわかるように書き入れてください。
 けっこう楽しい作業だと思いますが、実は楽しいだけではありません。この図が完成すると、社内のパワーバランスが一目瞭然です。
 たとえば、Cさんにアプローチしたいと思ったら、どの人にどういう経路で話を持っていけばCさんにつないでもらえるのか。あるいは自分のプランを通したいと思ったら、まず誰と誰に相談すればいいか。逆に距離を置いておいたほうがいいのは誰か。というようなことが明らかになるでしょう。要するに、社内での上手な_泳ぎ方_がわかるわけです。

 さて、これまで人物相関図をいくつか描いてきて、私はあることに気づきました。それは、多少の違いこそあれ、どの会社も同じような図ができるということです。
 前職とはまったく違う業界、職種、社風のところだと思っていても、ふたを開けてみればたいして変わらない。ろくに仕事もせずに威張り散らしてばかりいる人、部下の手柄を自分の手柄にする上司、八方美人で実はトラブル源になっている人、反目の関係、冷ややかな関係、ある種の癒着のような関係……など、どこの会社にも同じように存在するものです。人間関係というのは確かに組織によって違うのですが、それでもかなり似ているのです。前の会社を思い浮かべながら、新しい組織を掌握してみてください。

教えその35 : 人物相関図をつくれ! 新しい組織の"泳ぎ方"がわかる。

10月 23, 2010 at 08:13 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月22日 (金)

入社3カ月まで : コラム

~営業部が偉い? 経理部が偉い? 部門ヒエラルキーとは?~

 会社を変わって驚くことは、会社によって違った部門ヒエラルキーが存在することです。
 よく言われるように、研究開発型の企業では、何はともあれ研究者が偉く、部門間で意見が対立し、結論が出ない場合には、まず間違いなく研究者の意見が通ります。下手をすると尊大な研究者がいて、営業や製造部門の言うことも聞かず、好き勝手に無駄なお金を使うことが、他部署にとって大きな不満になっています。
 一方、経理部や購買部が偉い会社もあります。ある会社では「3K」という隠語があるそうです。普通3Kというと、キツイ、汚い、危険の三つですが、そこでは経理、購買、○○大と言われ、その3Kが会社を牛耳っているという意味だそうです。○○大はその大学の出身者が経理、購買部門に配属されることが多いから。こうした会社では予算コントロールが強く、いい加減なお金の使い方は許されません。ちょっとした出費にも二重三重のチェックがかかるので、財布の紐がゆるい会社から転職してきた人にはかなりの不満になります。
 もちろん営業が他部門より偉い会社もあります。そんな会社では、営業がお客さんにできもしないことを「できます」と約束して、その尻拭いを製造部門やサービス部門がやらされたりします。それを経営陣がたしなめるどころか、「いい仕事をした」と表彰したりします。信じられないと思うでしょうが、そうやって無理をし続けてきたからこそ成長できたんだ、と経営陣が思っているので反論しても誰もとりあってくれません。

 本社と支社で大きな身分差がある会社もあります。「地方で成果をあげた人と、入社時からエリート採用された人が働いているのが本社」と認識されているので、本社の人が地方に出張すると、たいへんな歓待を受けたりします。ただ、これらの費用もコストとして商品の価格に跳ね返るので歓待などやめるべきだと多くの人は思っています。こんな会社の地方支店に転職すると、身分差別があるような気がして、なかなか幸せな気分は味わえません。
 こうした部門ヒエラルキーは、できれば転職前に知って、納得したうえで入社することが望ましいと思うのですが、実際には、入社するまではわからないことが多いでしょう。それでは、あなたの入った部署が強い場合にはどうすればいいでしょうか? 答えは簡単です。せっかくの強い立場ですので、普通に特権を享受すればいいのです。ただし、謙虚には振舞ってください。
 一方、ヒエラルキーが下の部署に入ってしまった場合にはどうでしたらよいでしょうか? すぐにあなたがこのヒエラルキーの問題で頭を悩ませることはありません。なぜなら、何か特別な例外事項を他部門にお願いするまで、こうした問題は噴出しないからです。
チョッとずるいウラ技を一つ。上司や同僚が部門ヒエラルキーに不満を抱えているときには、前の会社での同様のイヤな奴らの例などを話して一緒に憤ると、みんなとの距離が大幅に近づきます。人間というものは、共通の敵がいれば、それで団結できますからね。

10月 22, 2010 at 02:01 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月21日 (木)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<4>

~なかなか言えない!? 「ウチの会社」~

 人間の心理としては、こちらが歩み寄れば相手も歩み寄ってくるものです。会社になじめない、と悩む時間があったら、自分から積極的になじもう、溶け込もうとしてください。
 コツが一つあります。社内外の人と話をしているときに、意識的に「ウチの会社」と言ってみるのです。私は、このひと言を平気で口にできるようになると、周囲との距離感がだいぶ薄れることを知っています。
 ところが、新しい会社のことを「ウチの会社」と言うには、最初かなりの抵抗を感じるものです。私は、「ウチの会社」と言えるようになるまで、意識して努力したにもかかわらず3カ月かかりました。どうしても体が受け付けなかったのです。
 いろいろ悩んだ結果、「ウチの会社」のウチが「家(うち)」と考えるから難しいのであって、せいぜい「内(うち)」すなわち内外の「内」くらいの意味で使うといいのだという屁理屈を思いつきました。ウチの意味を随分軽くしてしまったわけです。
 新卒で入社し長年過ごした会社というのは、会社にもよるのでしょうが、やはり家族のようなところがあります。上司はお父さんかお母さんで、先輩はお兄さんかお姉さん、後輩は弟と妹のようなものです。このイメージには「家(うち)」がぴったり似合います。一方、この意味で使うなら、見ず知らずの人ばかりでなじみのない新しい会社を「家(うち)」と呼ぶのは大変難しいでしょう。
 ところが、「ウチの会社」のウチを「内(うち)」の意味で使うとどうでしょうか? 私たちの属している会社くらいの軽い意味になります。そうすると、どうということのない言葉になります。しかし、聞いている側は、同音異義語ではあっても、みな「家(うち)」の意味で「ウチの会社」を聞いてくれます。
 言葉というのはおもしろいもので、口にしているうちに自己暗示にかかります。「ウチの会社」という言葉も、最初は「内(うち)」なのに、だんだん「家(うち)」に転化し始めます。そうなると不思議なことに、自分と会社、周囲の人たちとのギャップが埋まってくるのです。
 確かに転職して1週間かそこらで「ウチの会社」と言うと、「なれなれしいヤツだな」と思われるかもしれませんが、1カ月たてばもうOK。平気でウチと言えるようになるころには、先輩が「どう? がんばってる?」と声をかけてくれたり、同僚がプライベートな話をぼそっと打ち明けたり……と、周囲の反応が徐々に変わってくるはずです。

 ところで、用語集で集めた社内用語は使っていますか? 
 社内用語は覚えるだけでなく実際に使わないと、会社の中では市民権が得られずいつまでたっても「よそ者扱い」です。 
 いきなりサッカーの話になって恐縮ですが、日本に帰化した外国人選手のことを思い浮かべてみてください。彼らがワールドカップやオリンピックに出場した際、日本の国歌を歌わないとしたら、どう感じますか? 私は決して国粋主義者ではありませんが、「やっぱり、あいつは日本人ではないんだよ」と思ってしまいます。その点、浦和レッズの闘莉王(トゥーリオ)選手や三都主(サントス)選手は、代表戦の前の君が代を大声で歌っています。彼らは歌詞を間違えたり、ひょっとすると歌詞の意味など理解していないのかもしれませんが、胸を張って大きな口を開けて歌っている。その姿を見たら、「ああ、がんばってるな」と思いませんか?
 社内用語も、最初のうちは使い方を間違えたり、意味を取り違えたりするでしょうが、そこでひるんではダメです。周囲の人に「この略語って、こういう使い方でいいんですよね?」と聞きながら、とにかく使ってみる。その姿は、一生懸命覚えようとしている=会社になじもうとしている、と周囲に映り、身内的な感情を抱いてもらえるはずです。
 社内用語を使うことで始めて、自分が会社の一員になっていくのです。

教えその34 : 無理をしてでも「ウチの会社」と言う。社内用語も積極的に使うべし。

10月 21, 2010 at 10:06 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<3>

~ストレスがピークに!なぜか前の会社が恋しくなる~

 転職を悔やむ気持ちが胸の中で渦巻いているとき、ついつい転職前の会社の友人に会いたくなります。けれども、それはやめたほうがいいでしょう。この時期の不安定な気持ちは、ちょっと踏ん張れば乗り越えられるものなのに、前の会社の人に会ってしまうと里心がついて、気持ちがどんどん後ろ向きになってしまうのです。
 あるいは、本当は後悔の気持ちでいっぱいなのに、まったく逆に「新しい会社がいかに良いか」を必要以上に力説するようなことになってしまいます。俺は君たちよりも一歩リードしたんだ! と言いたいわけです。しかし、その帰り道では、力説している中身と本当の状況とのギャップの大きさに打ちのめされてしまいます。
 あきらめることです。もうあなたは新しい会社で生きていくしかありません(少なくともしばらくは!)。前に進むしかないのです。もし飲みに行く時間があるのなら新しい会社の人と行ってください。
 私自身も、辞めた会社の思い出がときおりよみがえっては、自分の行く手を阻もうとした時期がありました。すべてが良い思い出のはずはないのですが、よみがえってくる思い出は幸せなものばかりなのです。ちょうど1カ月目から3カ月目あたりがその時期でした。
 新しい職場でまだ十分に機能しきれないもどかしさと、孤立しているわけではなくとも十分な人間関係がまだ築けていない焦燥感のようなものから、過去へのノスタルジーが生み出されたのだろうと思います。

 しかし、私の場合、こういった気持ちは、3カ月もたつと不思議と消え去りました。一生懸命に仕事をしていく中で、だんだん仕事のやり方を覚え、少しずつ効力感を持つことができるようになってきたからです。いろいろな方に聞いても、皆さん同じようにおっしゃいます。
 もう少しだけ我慢してください。

 もしどうしてもたまったストレスを発散したいなら、愚痴や不満、悩みごとは仕事とは無関係の友人に話したほうが無難です。できれば転職で苦労したあとに、きちんと成功された方がベストでしょう。あなたの今の状況をよく理解してくれて適切なアドバイスをくれると思います。
 中途同期へ不満をぶちまけるのは、相手がまだどんな人かわからないのでやめたほうが無難です。家族にいろいろ話すと、必要以上に心配され、家にいても気が休まらなくなるので、こちらもやめておいたほうがいいでしょう。
 ありきたりかもしれませんが、一番いいのは趣味やスポーツで気分転換をし、ストレスを発散することです。また、休日を「何もしない日」と決めて、一日中、ベッドの中でゴロゴロしているのもいいかもしれません。体の疲れを取り去ることで、心もずいぶん回復するものです。

教えその33 : そろそろ、前の会社への郷愁がわきあがる。しかし、あきらめるしかない。

10月 21, 2010 at 01:15 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月20日 (水)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<2>

~「会社には慣れましたか?」 人事部の面談でホンネを話すと……~

 そろそろ、人事部からお呼びがかかるころかもしれません。会社によっては1カ月後、または3カ月後に転職者面談を設けているところがあり、「会社には慣れましたか?」という面談が行われるわけです。
 孤立していた転職者にとっては、人事部だけが頼みの綱で、この面談で状況が何か好転するのではないかと期待してしまうかもしれません。しかし、ここで忘れてはいけないのが、人事部は必ずしもあなたの味方ではないということです。入社するときには「困ったことがあったら何でも相談してください」などと言ったかもしれませんが、それは社交辞令です(もちろん会社によってちゃんとしてくれるところもあります)。
 一般的には、新卒採用と違い中途採用の場合は、人事部は各部署が欲しい人材を採用するための窓口業務(転職媒体に広告を出す、人材紹介会社に紹介を頼む)を担当するというスタンスです。したがって、人事部としては、中途入社者から大きな問題を持ち込まれても、実はあまり関わりたくないのです。
 たとえ、「部内が派閥争いで反目している」「仕事に必要な情報が散在していてどこにあるかわからない」「個人プレーに走っていて、協力してくれない」といった転職者が持つ不満を人事部にぶつけても、人事部に解決する力はありませんから、ただ話を聞くだけです。

 また、新卒と同じような気持ちで、「この部署は自分に合わない、他の部署に異動したい」などと言っても、そもそもあなたを採用したのは、会社や人事部というよりもその部署なので、よほどのことがない限り人事部が異動を考えることはありません。むしろ入社したばかりなのに、我慢ができないダメなヤツだと思われるのが関の山です。
 そして、幸か不幸か、その面談結果は、あなたの上司にそのまま伝えられます。となると、「今度の転職者は、俺たちのやり方にどうも不満があるらしい」ということになって、上司からは問題児扱いされてしまいます。
 そんなことになるなら、本当は不満だらけであっても、「いい上司といいメンバーにめぐりあえて喜んでいる」「現段階では、まだまだ慣れていないが、だんだん仕事のやり方もわかってきたので、これから成果が出せそうな気がしている」というふうにお茶を濁しておくほうが100倍ましです。
 皆さんも、野球選手やサッカー選手が、新しいチームに移ったあと、監督の采配について「前のチームではこんなことはなかったんですけどね」と言ってしまい、マスコミに「○○、監督を批判」と大げさに報道されて困っている姿を見たことがあると思います。
 この人事部面談で失言をしてしまって、野球選手やサッカー選手のようなことにならないようにしてください。極論してしまえば、「1カ月面談」「3カ月面談」は、転職してきた喜びなど、適当に良いことだけを言っておけばいいのです。

教えその32 : 人事部を味方と思うな。面談で話したことは上司に筒抜けになる。

10月 20, 2010 at 08:52 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月19日 (火)

入社3カ月まで : 大きな成果を狙うな! 小さな実績を積みあげよ<1>

~「こんなはずじゃなかった!」 でも、後悔するにはまだ早い~

 初出勤から1カ月がたつと、カルチャー・ギャップの大きさに打ちのめされ、「自分はこの会社でやっていけるのか」「はたしてこのままでいいのか」という焦燥感がドドドッと押し寄せてきているのではないかと思います。 
 初出勤の日まで高揚していただけに、その落差があまりにも激しくて身も心もヘトヘトになってしまっているかもしれません。「転職なんかしなければよかった」と後悔している方も多いはずです。
 ただ「こんなはずじゃなかった」と思うのは、転職者なら誰でも経験することで、転職後に大活躍をしている人たちでさえ、1カ月たったころは、「前の会社に戻れるものなら戻りたかった」と言う人がたくさんいます。したがって、現段階においては、今の状況をあまり深刻に考えないことです。
 むしろ、この段階では、体力と精神力の健康レベルをベストにすることを心がけてください。新しい職場に入り、まったく見ず知らずの人たちの中で仕事をしたわけですから、あなたは強い緊張感の中で1カ月を過ごしたわけです。その結果、あなたの体力と精神力は相当に低下しています。あなたの顔から生気が消え、疲れ果てている感じが周りにも伝わっているかもしれません。
 もちろんいろいろ新しいことを学ぶために時間をとることも大事なのですが、まずは週末などを使ってリラックスし、体と心のケアをはかることのほうが大事です。人によって体力と精神力の回復方法は違うので、皆さんの好きなやり方でやればいいと思います。

 私の個人的な話をすると、体力維持のためにストレッチのパーソナルコーチをお願いしています。週に1回1時間、私の体の状態に合ったメニューのストレッチをお願いしているのですが、体力面での健康増進だけでなく、精神面でのリラックス効果も高く、仕事にも大変いい影響を及ぼしています。
 また、友人の中には、精神面のケアのために、きちんとしたカリキュラムを履修したコーチングの「コーチ」をつけている人もいます。いわゆるスポーツの鬼コーチと違い、自分の中にある気持ちをうまく引き出してくれ、がんばろうという気持ちや、目的意識を明確にしてくれる点でたいへん効果があるようです。
 スポーツクラブを有効に使っている人もいます。もちろん、わざわざ外部の人に頼まなくても、家族との団欒やおいしいものを食べに行ったりすることで心身ともにリフレッシュすることができる方も多いはずです。自分らしいやり方で健康を取り戻していただければと思います。
 もう一つ、新入社員向けのアドバイスと間違えられそうですが、明るく大きな声で挨拶をすることをおすすめします。転職者の方は、最初は元気がいいのですが、1カ月経たくらいになると疲れが出て、挨拶の声も小さく、存在感が急に薄くなってくることがあります。朝会社に着いて大きな声で「おはようございます」と言っていると、それだけで自分の中の元気がよみがえってきます。
 まずは、疲れを早くピークアウトさせて、心身の健康を取り戻すようにしてください。

教えその31 : 1カ月後、疲れはピークになる。 まずは心身の健康回復を。

10月 19, 2010 at 11:31 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)