非常食,防災グッズ,サバイバルフーズ,帰宅困難者対策

2010年11月12日 (金)

入社半年まで : まとめ

【 本格始動に向けての最終チェックを 】

 仕事の進め方や人間関係のルールなど、社内の細かい決まりごともほぼ理解でき、周囲からも認められるようになってホッと一息つけるころかもしれません。
 ただ、ここで安心してはいけません。そろそろ仕事が本格的になり始めてくるため、いろいろなコンフリクトに遭遇します。
 それらに一つ一つ対応する中で、会社のルールや文化を再度見直し、本格始動に向けての準備の総仕上げをしましょう。

11月 12, 2010 at 10:28 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月11日 (木)

入社半年まで : 若葉マークの時代<9>

~大原則だけ決めておけばOKの会社、細部まで決めたがる会社~

 実際に、何かプランを提案するとなったとき、どこまで話を詰めておく必要があるかということも、会社によって要求の度合いが違います。
 これまで比較的安定した市場で手堅く商売をやってきた会社、あるいは既得権益に守られてきた会社では、プランニングの最初の段階で、日程にせよ予算にせよ本当に細部まで決めてしまい、それに沿って淡々と仕事を遂行していく風潮があります。予測しなかったような事態がめったに起こらないので、最初にきちんと決定し、その決定に沿ってミスなくモレなく仕事をすれば成果もあがるという発想だからです。
 一方、大筋の基本路線だけ決めれば、あとは現場に任せてくれる会社もあります。これは変化が激しく、決定したときに決めたとおりにはいかないことを会社の人がよく知っているからです。

 これもどちらが良い悪いということではないのですが、たとえば前者のタイプの会社では、仕事を進めていく途中で何か起きたとしても、なかなか修正がきかないという難点があります。思いがけないビッグ・チャンスをみすみす逃す危険もあります。
 後者は、基本路線さえ守っていればあとは臨機応変に、そのとき、そのときでベストな方法をとりながら仕事を進めていけばいいので、自由に仕事ができるでしょう。その反面、すべて現場任せなので全体としての整合性がとれなくなる可能性があります。
自分の会社はどちらのタイプなのか、それによって企画書や事業プランの作成方法や作成時期が変わってきますので、必ず頭の中に入れておきましょう。

教えその49 : 会社にはタイプがある。どのタイプかを把握し、合わせるべし。

11月 11, 2010 at 11:16 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月10日 (水)

入社半年まで : 若葉マークの時代<8>

~会社の哲学、価値観、真の決定権者を知れ~

 入社半年を前にして、それなりに成果もあがり始めてくると、上司からも馴らし運転的に難易度が少し高い仕事を任されるかもしれません。もちろん、任されたことを一生懸命にやることが何よりも重要なのですが、それだけでなく、近い将来、もっと大きな仕事を進めるための準備として、会社の意思決定基軸と真の意志決定者を見つける訓練を始めてください。
 不思議なことですが、外の人間から見ると、その会社がやれば成功し利益をあげることがまず間違いないのに、なぜかやらないということがあります。一方、そんなところに突っ込んでいっても失敗することがわかっているのに、なぜかやってしまうという会社もあります。なぜなのでしょうか?
 会社というのは、人間に良く似ています。向こう見ずな人、賢く手堅い人、お金儲けが大好きな人、正義感の強い人。人間1人1人が特定の価値観によって行動しているように、会社にも行動の基軸となる価値観があるのです。
 たとえば、これまで私が仕事をさせていただいた会社には、事業展開に際しても、それぞれ違ったこだわりがありました。
「世界的に流行る可能性のある商品だけしかやらない(日本で成功するのが見えていても)」
「他人のやることをマネしない」
「アメリカで流行ったものは日本でも流行るから、アメリカ市場をつぶさに観察し、日本向けに手を加えることが大事」
「個人の能力に依存するビジネスはダメだ。仕組みに依存しないものはビジネスではない」 
「強いものにコバンザメのようについていくことが成功の秘訣だ」
「自分で会社を興すより、有望なベンチャー企業を買ってきて、収益を生み出すように体制を整備するほうがうまくいく」
「営業利益率が15%を超えないようなものはやらない」
 これらは、それぞれの会社が、これまで生存してきた哲学のようなものであり、大きな意思決定をするときだけでなく、社員のメンタリティ、仕事の仕方、すべてに影響を及ぼしています。このレベルのことに対して外様がいくら「それはおかしいです」と言ったところで、誰もまったく聞く耳を持ってはくれません。
 これまで社史や会社の決定報告などから得た知識をもとに、自分なりに「この会社が大事に思っているものの考え方」を抽出し、メンターの人にぶつけてみましょう。きっと彼または彼女から、その会社の中にある大事なものの考え方についての知見を得ることができると思います。

次の準備として、社内で本当に権力を握っているのは誰なのかを知りましょう。これは、単に偉そうに威張っているのは誰かということではありません。仕事を進めていくうえで重要なのは、プランなりプロジェクトなりに実質的にGOサインを出すのは誰か、ということです。
 これは会社や部署によってさまざまで、議論が紛糾したときに議論に勝った人であったり、あるいは「鶴の一声」のような存在の人がいたり、何とはなしの「空気」が決定者であるかもしれません。
 決済できる金額も重要です。社内では表向き、予算500万円からは事業部長の許可が必要だということになっているのに、自分が属する課の場合は1000万円でも課長がOKと言えばOK、というケースもあるでしょう。また、予算計上されていなくても、予備費のような形で社長のポケットからお金が出てくるような会社もあります。
 こうしたことが頭の中にきっちり入っていると、仕事のシナリオも書きやすいはずです。ぜひこの機会に、会社の価値基軸や真の意思決定者を整理してみてください。

教えその48 : 本格始動を前にして、会社の価値基軸や真の意思決定者を再整理せよ。

11月 10, 2010 at 05:44 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 9日 (火)

入社半年まで : コラム

~組織文化さまざま~

「十人十色」と言うように人間の性格はさまざまですが、組織文化も本当にいろいろです。いろいろな会社で働く中で、おもしろいなと思ったのは「バリュー志向」と「コスト志向」の会社があることを知ったときです。
 ある会社は、社員全員でよりいいアイデアを出し、それをもとに付加価値の高い商品をつくることが大事と考える組織文化でした。そのためには、会議で活発な議論をしなくてはなりません。たまには普段と違った世界に行って社員を高揚させようと、会議を一流ホテルのスウィートルームでやったりします。普段の会議でも、出席者にお弁当や飴やお菓子を配ったりするのは普通でしたし、壁には高級なレンタルアートがかかっていました。
 一方、とにかく安く仕入れて、安いところでつくり、安く売るというのが売りの会社もあります。そんな会社の会議がホテルで行われることなどありません。殺風景な社内の会議室です。蛍光灯もどうも光量が少ないような気がします。お茶ですら自前で用意するのが普通です。
 前者の会社では、出席者の気持ちがほぐれて会議の場の雰囲気がなごみ、その結果いいアイデアが生まれて将来の価値構築につながるのなら、ホテル代など安いものということでしょう。「バリュー志向」の会社と言えます。
 後者はとにかく無駄を一切省いてコストを抑えることを第一に考える。これは「コスト志向」の考え方です。

 話は変わりますが、「業界ナンバー1」の会社と「業界ナンバー3」の会社との文化の違いも大きいです。一般的にナンバー1の会社というのは、自分たちが新しいものを生み出すことによってマーケットや環境をコントロールしていくという考え方が強く「日本の○○業界を変えていくのは自分たちだ」という気概があります。もちろん安定第一の保守的な人もいますが、動き始めると積極性を発揮する人たちが多くいます。
 一方、ナンバー3の会社はどうかといえば、基本的に自分たちが業界を変えようという気はなく、いたってのんびりした空気が漂っています。その中であまりがんばりすぎると「キミ、そんなにがんばってどうするつもり?」と言われてしまうことすらあります。ヤル気満々で転職した人にとっては、周囲のあまりの気概のなさにガッカリするかもしれません。ただ、のんびりやりたい人には向いています。もちろん会社が安泰であればという前提はありますが。
 ある人は、鉄鋼業界の大手で3位の企業から、証券業界トップ企業に転職し、「業界の違いよりも3位と1位の違いのほうが大きい」と述べておられました。また、ある人は、鉄鋼業界1位の会社から、広告業界1位の会社に転職され「両方とも野武士的な働き方をするので、あまり違和感なく会社に溶け込むことができた」と言います。
組織文化には、良いも悪いもありません。しかし、合う合わないはあります。はからずも合わない会社に転職してしまった場合は、まずは一生懸命に合わそうと努力してください。ただ半年たっても1年たってもやっぱり合わないこともあります。そんなときには、再転職を考えたほうがいいかもしれません。

11月 9, 2010 at 09:36 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 8日 (月)

入社半年まで : 若葉マークの時代<7>

~会社それぞれにある「時間感」「空間感」ってなんだ?~

 私が、さまざまな会社で仕事をして感じるのは、会社によって「時間感」「空間感」が大きく違うということです。
「時間感」というのは、仕事のテンポや片づけるスピード、どのくらいのスパンで結果を出さなければならないかということで、これは業種や業態、あるいは同じ業種でも会社によってまったく違います。
 一般的にIT系やベンチャー企業は時間感が短く3年という時間は長期に分類されますが、研究開発が主となっているような会社では10年先を考えて仕事を進めています。
 転職者は、自分の会社の時間感は速いのか遅いのか、どれぐらいの目盛りなのかを知る必要があります。とくに研究開発型の大企業からベンチャー企業に転職した場合、当人は、「これから腰を据えてやろう!」と思っていても、トップから「何をもたもたしている。こんなに待っても利益があがらないのなら、この事業は打ち切りだ!」と言われかねません。逆に、IT業界から他の業界に転職した人などは、あまりのスピードの遅さにフラストレーションを抱えることになると思います。
 以前、私はIT業界と教育業界の両方にまたがる仕事をしていたことがあります。この二つの業界は、いろんな面で対照的でした。服装も片やジーンズ、片やスーツにネクタイ。なかでも一番困ったのが、時間の感覚です。IT業界の人の1クォーター(3カ月)が、教育業界の1年に相当するくらい違っており、両方の人たちと同時にお付き合いするのがとてもたいへんだったことを覚えています。
 時間感が遅い会社へ転職するのは問題ありませんが、時間感が遅い会社から速い会社へ転職するのはたいへんです。その必要がある転職者は十分に注意してください。

 次に、「空間感」というのは、自分たちの影響力の及ぶ範囲をどのくらいと認識しているかということです。マーケットを関東圏だけに絞っているのか、国内だけに限っているのか、アジアまで広げているのか、あるいは世界相手なのかということです。
 空間感の違いをなぜ把握しないといけないかというと、自分自身の関心の範囲をそれに合わせなければならないからです。
 たとえば、世界中で事業を展開している会社では、常に為替レートを気にしていなければなりません。私自身、最初の仕事では、事業が国内展開のみだったので、為替レートなど気にしたことはありませんでした。せいぜい、円高になると輸出企業からの受注は減るなあと思っていたくらいです。
 しかし、海外取引の盛んなメーカーで仕事をしたときは、1円の差が業績を大きく左右しますから、為替市場の動向は常に把握していなければなりませんでした。新聞を開いたら経済面と国際面、テレビでも海外マーケット情報をチェックするようになりました。
 このように、仕事をするうえでは会社特有の時間感、空間感を理解していないと、タイミングをはずしたり、仕事に必要な情報がとれなかったり、的はずれな提案をしてしまいます。初めて転職をした人は、これまで時間感、空間感など意識したことはなかったかもしれませんが、この二つを把握しておくことは非常に重要です。

教えその47 : 時間と空間の正しい感覚を持てば、その会社が理解できるようになる!

11月 8, 2010 at 09:51 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 7日 (日)

入社半年まで : 若葉マークの時代<6>

~大企業のセクショナリズムに巻き込まれたら?~

 複合した事業を営む大企業の場合、それぞれの事業部が一つの会社のようなものです。
 Aという事業部が新たな技術を開発したとします。一方で、Bという事業部が、関連した別の技術を使って同様の商品を開発してしまうと、事業部同士の大げんかになります。なぜなら、市場は無限ではありませんし、最近は事業部ごとに業績評価がされていますから、功績を他の部署に譲るなどあり得ません。「ウチのシマを勝手に荒しやがって」と大げんかになってしまいます。
 また、営業部では、商品ごとに営業がついているケースと、顧客ごとに営業がついているケースがあり、場合によっては、それらが並存しています。そんな場合には社内調整が一番の仕事になります。お客さんへの対応より、社内の縄張り争いのほうがたいへんだったりするのです。

 主に一つの事業を中心にやってきた会社から転職してきた人は、こうした事情を知るよしもないでしょうから、「同じ会社の人間同士、なぜけんかしなくちゃいけないんだ」「縄張り争いのあるイヤな会社に転職しちゃったな」と憂鬱に思うことは、ほぼ間違いがありません。ただ大企業ではこのようなことは日常茶飯事です。
 転職者であるあなたが境界を越えてしまい、縄張り争いに巻き込まれたら、あなたの手に負える問題ではありません。必ずメンターや上司を頼ってください。彼らは長年の会社生活の中で、このようなカニバリをどう潜り抜ければいいかを知っています。
 相手の事業部に対してマージン施策で話をつけたり、トップマネージメントを使って、こちらの部署がうまく担当できるように決済をとったり、そういった手練手管を彼らは知っているはずです。これらの姿をじっくりと観察し、社内の縄張りがどんな具合になっているのか、他部署とはどう付き合い、どう戦っていけばいいのかを、ぜひ学んでおいてください。将来、大きな企てを行う際にたいへん参考になります。

教えその46 : セクショナリズムに巻き込まれたら、メンターを頼れ。そして対応策を学べ。

11月 7, 2010 at 10:02 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 5日 (金)

入社半年まで : 若葉マークの時代<5>

~転職者だからできる?「暗黙のルール」破り~

 入社後、半年近くになろうとするこの時期に、転職者が犯しがちなのが、社内の暗黙のルールを破ってしまうことです。
 営業部であれば、公のルールでは「誰でも直接顧客に営業していい」ことになっている。けれども、暗黙のルールでは、「その会社にアプローチする際には、必ず○○さんの会社を通す」という決まりがあったりします。
 購買部であれば、品質も良くなく値段も高い商品を"ある特定の会社"から納入しているので、安くて良質の商品を販売している会社からの購入に変更したところ、周りの人の顔から血の気が引いたりすることもあります。
 過去のさまざまな事情をよく知っている人から見ると、下手に手を出すと偉い人の逆鱗に触れる可能性が高く、アンタッチャブル領域になっていたりすることなのです。
 一方、転職者であるあなたから見れば、特別なことでも何でもなく、当たり前のことを当たり前にやっているだけです。
 暗黙のルール破りをした場合、結果は大きく分けて二つの可能性があります。
 一つの可能性は、関係者から「おまえのところでは、いったいどういう教育をしているんだ!」「ルール違反をしたヤツは誰だ!」と、あなたの所属する部署のトップにクレームが入ります。すると、上司はすぐに犯人探しを始めます。そして、あなたは厳しく叱責されるわけです。何も悪いことをしていないのに。

 二つ目の可能性は、周りの人が真っ青になったにもかかわらず、とくに問題にならず、場合によっては感謝されるという結果です。
「確かに○○さんは、かつては先方に対していろいろな意味で食い込んでいたけれども、現在は先方の企業の体制がまったく変わり、実際には何の機能も果たせていない。だから、そんな暗黙のルールを破ってくれてありがたく思う」「ある特定の会社を通すように代々言われてきたけれども、コンプライアンス体制の充実を掲げる新経営陣は、かつての事情を知らない転職者がスパッとその会社を切ってくれたことに非常に感謝している」など、むしろ、事情を知らないが故に過去からの呪縛を解き放ってくれたという意味で、過大な評価を得られたりもします。
 もしあなたが、前者のように、犯人に仕立て上げられて叱責されたなら、それは転職先選びを間違えたということかもしれません。今の時代、こうした合理性の乏しい暗黙のルールが多くあり、しかも会社としてそれを変えようと考えていないなら、その会社に将来性があるとは思えません。少なくとも、こういったことが重なるようであれば再転職を考えたほうがいいでしょう。
 一方、後者の場合、あなたが無知であるが故に問題を暴いたのであれば、上司や同僚から歓迎されます。しかし、これに味をしめ、社内のタブーに挑戦することで成果を出そうとすると、短期的には大きな成果を出し続けることができるかもしれませんが、いつか大きなしっぺ返しを食うことになるでしょう。ビジネスマンの生き方として、一つの戦略ではあると思いますが、リスクも大きいのでいろいろ考えたうえで行動してください。 
 転職者としてすべきことは、良心にしたがって正しいと信じることをやることです。

教えその45 : タブーに触れたとしても、自分の良心にしたがって行動せよ。

11月 5, 2010 at 09:32 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 4日 (木)

入社半年まで : コラム

~プロの転職者のすご腕~

 転職者の中には、別な意味での「プロの転職者」というのがいます。
 たいして仕事遂行能力が高いわけではなく、部下をやる気にさせる能力が高いとも思えない。それなのに転職してきて早々に昇進します。皆さんもなんであの人がいきなり重用されることになるのだろう? と首をひねったことはありませんか。
 こういう人は何か有力者の弱みでも握っているのでしょうか?(握っている場合もあるかもしれません!)
 おそらくこういう人は、仕事をする能力は低いかもしれませんが、有力者を喜ばす能力が卓越しているのだと思います。何をすれば喜ぶのか、何をすると怒るのか、熟知しているのです。
 たとえば、嬉しいニュースの伝達役は買って出ます。別に自分が貢献したと嘘をつくわけではありません。ただ、嬉しいことを共有できた人には誰しも好感を持ちます。一方、嬉しくないニュースの伝達役は決してしません。不快なことをもたらした人のことは好きになりにくいからです。
 また、有力者のお供でどこかに出かけた際などは、仕事のほうはさておき、奥様へのお土産、子供へのおもちゃ、晩餐の内容、夜のお出かけコースの手配。こういったことに関するコーディネーションは抜群です。
 皆さんは思うかもしれません。「偉い人というのは、こういう部分での能力と、仕事の能力はきちんと分けて考えているはずだから、そんなおべっかには惑わされないはずだ」と。

 残念ながら、それは幻想です。いろいろな偉い人を見てきましたが、そこを分けて考えられる人はごくわずかです。
 社内で力を持つ人のお気に入りになれば、うまみのある仕事やポジションにありつくことができ、成果もあげやすくなる。それを狙って人に近づいていくことには、抵抗を感じる人もいるかもしれません。私もはっきり言うとそういう人は好きにはなれません。 
 ただ、転職者の場合、そこまでせずとも、ある程度、会社の中をうまく泳がないと、こういった人間関係だけに巧みな人たちに利用されるだけ利用されたうえに、あることないこと言われて抹殺されてしまいかねない危険があります。
 仕事をがんばるとともに、少しだけエネルギーを、有力者を喜ばせることにも使ってください。幸せな転職生活を送るために。

11月 4, 2010 at 09:19 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 2日 (火)

入社半年まで : 若葉マークの時代<4>

~「Aさんもおっしゃっているように……」 そんな引用には危険がいっぱい!~

 ミーティングや、重要な会議などでも発言の機会が増えてきます。
 会社になじんだとはいえ信用はまだ得られていない若葉マークのあなたとしては、意見や提案など、自分の言葉に説得力を持たせるために、社内の誰かの言葉や意見を引用することを考えるでしょう。しかし、その場合、かなり慎重に使う必要があります。

 私の友人に、営業能力が非常に高く、その力を買われて百貨店から出版社に転職した人がいます。その出版社が出している週刊誌に入る広告の量が、ここのところかなり落ちていて、「ぜひキミの営業力でわが社を救って欲しい」と面接時に社長に頭を下げられ、そこまで言われたらと入社を決めたと言います。
 広告主が減った原因を、営業部サイドは「内容が良くないから、広告が入らない」と言い、編集部サイドは「広告が入らないのは雑誌の内容云々ではなく、営業の力が弱すぎるからだ」と主張し、両者は真っ向から対立していました。
 ところが、転職したばかりの友人はそんな社内の事情をよく知りません。彼は彼なりに、広告主減少の原因を分析しようと、一読者としてその雑誌を読んだところ、内容はなかなかおもしろい。それなのに広告が入らないのは「営業力が弱いからだ」と感じました。
 まずは編集長に編集部としてのコンセプトやポリシーを聞き、それを十分理解しよう。そのうえで営業戦略を立てれば、広告も今の1・5倍は入るはずだ、と考えました。
 編集長の話によれば、彼が感じていたとおり「読者からの反応はそんなに悪くない」とのこと。「やはり問題は、営業力の弱さだ」と思った彼は営業会議で、「編集長の○○さんもおっしゃるように広告減少の原因は雑誌の内容というより、営業戦略の立て方の問題で……」と、新たなプランを提示したのです。 

 ところが上司は、プランの良し悪しを言う前に、冷たくこう言ったといいます。
「なるほど、キミは僕たちよりも編集長の言うことを信用するわけだ」
 営業部と編集部は、言ってみれば帝国陸軍と帝国海軍のようなもので、まったく相容れない仲でした。陸軍としては敵国に勝つ前にまずは海軍をやっつけろ! という感じだったのでしょう。そんなところに、友人は海軍の旗を掲げて意見を主張したようなものです。
しかも、その上司と編集長は入社以来の「犬猿の仲」。上司が機嫌を損ねるのは当然で、その場の空気は一瞬にして凍りついてしまったそうです。
 結果的に、彼の意見は間違っていませんでした。というのも、編集長が「じゃあ、営業の言うとおりの内容にしようじゃないか」と勝負に出たところ、それでも広告が増えなかったからです。彼のミスは、プランの内容ではなく、その提示の仕でした。編集長の言葉さえ引用しなければ良かったのです。
 知らないというのは怖いもので、以上のようなことはいくらでも起きます。たとえあなたが会社のために良かれと思っても、ここで地雷を踏んだらすべておしまいです。
何気なく口にしたひと言があなたを谷底に突き落とすかもしれません。発言をする際に誰かの言葉を引用するなら、人物相関図を穴の開くほど見て、メンターの意見も聞きながら慎重に行ってください。

教えその44 : 社内の人の言葉の引用は慎重に。人間関係を知らないとすべてがパーになる。

11月 2, 2010 at 09:18 午前 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年11月 1日 (月)

入社半年まで : 若葉マークの時代<3>

~同僚との飲み会の場なら、会社の悪口くらいいいんじゃない?~

 上司にはダメでも、同僚には会社の批判をしてもいいんじゃないか? 
 確かに、先輩や同僚とも軽口をたたけるようになり、ずいぶん親しくなっていると思います。彼らとお酒を飲んでいるとき、会社や上司の批判になるので、あなたもつい一緒に「ウチの会社の悪いところは……」などと言いたくなるでしょう。
 しかし、先輩や同僚はまだまだ味方ではありません。あなたが「もう身内」だと思っていても、彼らにとっては依然として"外部の人"の可能性が高いのです。そんなあなたに会社や上司の批判をされると、なぜか彼らは気分が良くないのです。先ほどまで会社の悪口をあれほど言っていたのに、「あなたに批判される筋合いはない」とか言われてしまうのです。
 生え抜きの人は好き放題に会社や上司の批判をしても許されるのに、転職者のあなたには許されないのは変だと思いますよね。変なのですが、それが現実です。理不尽ですが、あなたの批判は、「他社と比べて悪い点をあげつらう行為」として認識されてしまうのです。

 最初から、「仲間だ」などと思うから甘えが出るのです。同僚もまたクライアントと思い続けていれば、クライアント企業の前でクライアントの文句を言わないのと同じで、話を黙って聞いて、「そんなことはないと思いますよ。御社はこんないいところもお持ちじゃないですか」と言うことでしょう。これこそが転職者にとってベストな受け答えです。
 このように言うと、多くの人に「じゃあ、一日中緊張していろというわけですか?」と尋ねられます。
 答えは「YES」です。あなたが職場で緊張を緩めることはまだまだできません。朝の挨拶から夜の飲み会まで、寸分の隙もなく緊張しながら仕事をし続けてください。むしろ、この姿が常態になれば、仕事そのものにもいい成果が出ます。

教えその43 : 同僚はまだまだ味方ではない。一生、クライアントだと思い続けよ。

11月 1, 2010 at 07:24 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月31日 (日)

入社半年まで : 若葉マークの時代<2>

~「キミなんかに何がわかる!」  意見や提案は慎重にする~

 すでに「ウチの会社」という身内意識が芽生え、「ウチの会社はココがおかしいんじゃない?」とネガティブな点ばかりに目がいっているかもしれません。会社や上司に対しても手厳しい批判をしたくなってきていると思います。優秀な人ほどそうなる傾向にあります。
 でも、まだ待ってください。今のあなたは周囲にようやく認められた段階です。言ってみれば、ここまできてやっと本当の意味での入社試験に合格し、"若葉マーク"をつけてもらったところなのです。そんな人が、会社や上司への批判を口にしたらどうなるでしょうか。たとえそれが正論だったとしても「キミなんかに何がわかるか!」と一蹴され、とたんに問題児扱いされてしまうのです。
 残念ながら、入社3カ月がたったこの段階でも引き続き、小さな成果を積み重ねていくべきなのです。大きなことは言わない、やらないの姿勢に徹してください。
 そして会社への批判や意見はまだまだ「違和感メモ」に書きとめておきます。それでも目に余る、あるいは意見をしないと物事が間違った方向に進んでしまうと思うなら、意見や提案の仕方に工夫が必要です。

 人間は基本的に、否定されることを望みません。かろうじて受け入れるのは「別の考え方がある」ということです。たとえば、上司が提示した「A」という方法より「B」のほうがいいと確信している場合に、「AではなくBの方法をとるべきです」「前の会社ではBでうまくいっていました」では、誰もあなたを支援してくれません。
「状況を考えると、Bの方法も考えられると思うのですが……、私の知っている○×社ではBを採用していました。理由は……らしいです」くらいにしておきましょう。これなら「A」を提示した上司を否定したことにならず、心証を損ねることもありません。否定するのではなく別の選択肢を提示する。こういうやり方でコミュニケーションをとるよう心がけてください。

教えその42 : ようやく"若葉マーク"。気を緩めるな、甘えるな。

10月 31, 2010 at 11:41 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月30日 (土)

入社半年まで : 若葉マークの時代<1>

~「これなら○○さんだね」
   そう言われるために何をする?~

 新たな環境に身を投じて3カ月。精神的、肉体的な疲れのピークも過ぎ、心身ともに調子が復活してきているのではないでしょうか。まったくわからなかった社内用語もそこそこ使えるようになり、また仕事の中で会う人もだいたい名前と顔が一致するようになっているでしょう。もちろんまだわからないこともありますが、随分いろんなことがラクになってきているはずです。
 そんな状況の中で怖いのは、その程度の慣れにホッとして安住し始めることです。
 転職者は、周りの人と同じくらい仕事ができるようになったところで一安心すると聞きます。しかし、上司の立場から言えば、周りと同じくらいだったらわざわざ外部の人材を採用しません。それなりにコストも掛けていますし、社内の会計システムが発達しているところでは、採用にかかったコストのすべてを部や課で負担していたりします。その投資分を回収するためには、同僚よりもより多くの成果が必要です。したがって、転職者に求める期待値は、内部の人に求める期待値より高いのが普通なのです。
 では、どうすればいいのでしょうか?
 会社の中で欠けている部分を補うような、なおかつ先輩や同僚に比べて自分に比較優位性のある仕事を進めていくのです。

 会社の戦術、価値観などはすでに頭に入っていますね? それをもとに考えれば、今何が会社に欠けているかがわかるでしょう。もし人脈が足りないと感じたなら、前職の人脈を、新たな発想を吹き込む必要があると感じたなら、前職の業界の知識を最大限に利用するのです。
 言うまでもありませんが、このときに「俺はこんなことも知っている。こんな人脈だって持っているんだ」というような鼻にかけた態度は厳禁です。あくまでも「実は、私は○○が得意だと思うのですが」とさりげなくアピールしてください。
 今のあなたに必要なのは、派手な立ち回りでも人目を引く斬新な企画でもありません。肝心なのは、とにかく自分のポジションを確保することです。
 そのためには、ほんのわずかでもいいので、周囲と自分を差別化できるような部分を打ち出していく。自分の過去の財産を活かせるところ、自分の得意分野の仕事なら成果もあげやすいでしょう。そうすると、「○○に関しては、彼(彼女)だよね」と評判になって自分のポジションを確保できるだけでなく、会社からも「なくてはならない存在」として認められるようになります。
 あなたは信頼を手に入れ、発言にも説得力がグンと増します。こうなれば、あなたの転職の成功確率もグーンと上がることになります。

教えその41 : 再びアクセルを踏み始めよ。慣れてきたことに安住するな。

10月 30, 2010 at 09:47 午前 | | コメント (0) | トラックバック (1)