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2010年12月15日 (水)

「好きなこと」を仕事にするために<4>

【 4.好きなことを仕事にしよう!】

 ある分野において社内外からたいへん高い評価を得ており、当人もその分野で一生やっていこうとしていた友人がいました。ところが彼は、会社から本社スタッフへの異動を言い渡され、30秒ほど考えてきっぱりと「辞めます」と意思表示をしたのです。実は会社は、彼の仕事振りを高く評価しており、その異動はいわゆる栄転だったのですが……。
 会社の論理で考えると、せっかくエリートコースに乗せてやったのに、それを無視するなんというバカなヤツだということになります。ところが、当人から見ると、その異動は、自分が極めたい領域からはずされる意味のない異動になってしまいます。
 皆さんはどちらの見方を取られますか?
 そもそも、自分が何をするかということを自分で決められない、事前に相談もされずに勝手に決められる「社員」というシステムは、私にとっては不可解なものでした。確かにそう簡単にはクビにはならないけれども、給与も休みも仕事もすべて会社の就業規則にのっとった形で、極力個別性は排除されてしまうわけです。そのために大幅なコミュニケーションコストの削減はできるかもしれませんが、その反面、主体性のない指示待ち族を多くつくり出してきたのです。
 そういった「社員」が、自分のやりたい仕事を目指して、自己主張できる場を得る、その一つの方法が転職です。新卒の場合と違い、多くの場合、職種限定採用ですから、100%希望が通るかどうかはともかくとしても、かなりの高い確率で自分のつきたい仕事につくことができます。自分のやりたい仕事があるのに、異動させてもらえないような場合には、転職という手段を通じて積極的にチャレンジをしてみるべきではないかと思います。

 実は私もそうでした。入社して2年目くらいに、「採用」の仕事をしていたのですが、嫌いで嫌いで仕方がありませんでした。リクルートに入ったのは、商品や事業の企画をしたいからにもかかわらず、来る日も来る日も学生の相手をしていたのでは、何のためにこの会社に入ったのかわからないという強い思いがあったのです。
 そこでとうとう、転職先まで決めて直談判したところ、ようやく異動が認められたのです。おかげで、その後の私のビジネスマン人生はたいへん幸せなものになりました。今思い出しても、思い切って動いて良かったと思います。
 皆さんも、自分のやりたい仕事が見つかったら、ぜひその仕事を獲得すべく動いてみてください。それは場合によっては異動であり、場合によっては転職ということになるかもしれません。
 いずれにせよ、そういったことで好きな仕事ができるようになれば人生が幸せなものになります。どうせ一回の人生なんだから、好きなことを仕事にしましょう!これが私から皆さんに贈る最後のメッセージです。

12月 15, 2010 at 11:13 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月10日 (金)

「好きなこと」を仕事にするために<3>

【 3.プロの仕事人とは 】

 さて、転職をする動機の一つには、さらにレベルの高いプロの仕事人になるために、今までとは違った環境で働いてみたいというものがあります。私自身もプロと言えるかどうかまったく自信がありませんが、最終的には名実ともにプロの称号を得られるような人間になりたいと思っていろいろな職場を経験してきました。
 以前、プロ中のプロと誰もが認める『ゴルゴ13』の分析を一生懸命にやっていたことがあります。すべての単行本を読み漁り、いろいろな行動特性を抽出していたのですが、なかでも最も重要なことは、

①自分の業務範囲の明確な定義(彼の場合は「狙撃」)とその分野における完全性を求める。
②何を達成すべきなのかを明確に意識し揺るがせない。できないことは請け負わない。
③遂行に向けて想定されるすべてのシナリオを描き、その対処法を事前につくり完璧な準   
備をしておく。
④実行時にあっては、いついかなるときも自分の状況を第三者的に知覚し、冷静さをキー
プし続ける。
⑤実行時の協力者には、任務に忠実で腕のいい仕事人を選ぶ。
⑥コンディションを最善に保つ。
⑦何があってもあきらめない。

などでした。また、ゴルゴ自らが述べていることですが、細心の注意を払える「臆病さ」も重要です。
 さて、皆さんはどうでしょうか?

 私の知っているプロの仕事人の姿を思い浮かべながら、お話をしたいのですが、もし発展途上のあなたがプロを目指すのであれば、ゴルゴを目指す前に、何はともあれ人の2倍真面目に仕事をすることが最低の条件だと思います。人より長時間、そして、人より一生懸命。
 時代に逆行していますよね。そうなのです。プロを目指す人にとっては、世の中の時短など関係がありません。短時間しか仕事をせずに抜群の成果を出す人もいるかもしれませんが、その人はスーパーマンです。われわれ一般人の能力など、さして変わらないわけで、そうなると人より少しでも多く考え、人よりも多くやり続けたものだけが、まずチャンスを得られることになります。
 そのチャンスに際して一生懸命にやり続けた人間と、そもそもチャンスを得られなかった人間との間には、長い目で見ると大きな差が生まれます。多くのプロはそのようにしてプロになるきっかけをつかんだのです。
 次に、よりレベルの高い仕事の場を求め続けることです。すなわち、課内で少し仕事ができるくらいでは決して天狗にならず、まずはその業務において社内ナンバーワンを目指し、社内で一番になったらさらに上を目指して武者修行に出かけるようなつもりで転職をする。そこでまた、さらに高いレベルの人と仕事をし、貪欲にスキルを吸収するといった姿勢が必要です。
 これは日本一ではあきたらず、メジャーリーグに旅立っていったイチロー選手や松井秀喜選手のイメージとダブりますが、まさに彼らの姿勢こそがプロを目指す人に求められる姿勢です。
 そして最後に、冒頭に述べたゴルゴの行動特性のような過酷な行動指針を自分に課して、それを揺るがせずにやり続けることです。これを10年やり続けることができれば、間違いなく真のプロになれると思います(そういう意味においては、私はまだまだ、まったくのヒヨコレベルです)。
早く自信を持って自分のことをプロだと言える日がくるように個人的にもがんばろうと思っています。皆さんの中にも、すでにレベルの高い機会を求めることが必要な段階にきておられる方がいると思います。そういう方は、積極的に転職を考えてみてもいいと思います。

12月 10, 2010 at 11:36 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 8日 (水)

「好きなこと」を仕事にするために<2>

【 2.転職はキャリアアップになるのか 】

 採用面接の際に、一部の面接官にとって最も腹の立つ受け答えの一つは、「私はこんなふうにキャリアアップしたいので、御社で○○の業務をしたい」というものです。
 転職をする際に、自分のキャリアアップを目的の一つにすることは悪いことではないのですが、会社は学校ではありません。まず仕事で成果を出し、雇ってくれている会社に対して、いただいた報酬以上の成果を出すことが何よりも優先されます。そして、あくまで結果として自分も成長できるのだという順番を間違えてはいけません。
 しかしながら、転職を上手にすることができれば、大きなキャリアアップになります。前の会社ではできない経験を積むことができますし、新しい仕事のスキルも身につきます。もちろん、スキルレベルが高い企業に行くことで自分の力が引き上げられることもありますが、たとえ周りのスキルレベルが低かったとしても、その場合はあなたがリーダーとして周囲を引っ張っていくことになりますから、また違ったスキルが身につきます。
 仕事や組織に対する別の価値観を知ることもできますし、他の人にはない人脈も得られます。精神的にもたいへんタフになります。このように、環境を変えることで、個人は大きく成長することができるのです。
 ただ言うまでもないことですが、本当に成長できるかどうかは、本人がその環境の中でどのくらい一生懸命がんばるかにかかっています。ただ転職をしたというだけでは、何の意味もありません。企業側もある種の成功体験を持った人を欲しますので、できれば何かを成し遂げるまでがんばるほうがいいでしょう。自分にとっても自信になります。

 注意しておいたほうがいいこともあります。現在の人材市場においては、過去の終身雇用の時代をまだ引きずっているからでしょうか、転職は3社目まで、または4社目までという企業が圧倒的に多いようです。
 一般に言われる「転職グセ」で、少し気に入らないことがあれば、すぐに転職してしまう「こらえ性がない人」ととらえられるからです。実際には、プロジェクト単位(すなわち2~3年)で仕事をきちんと終わらせて次に進んでいくようなレベルの高い方であっても、会社を移り変わっていくことに対しての抵抗感はまだまだ強い(というか、そういう働き方があることを多くの会社の人事の方は知らない)ので、転職の回数が多いと、人材市場においては相当に不利な状況になることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。スキルアップしたからといって、必ずしもいい仕事が得られるとも限らないのです。
 ただ、世間の状況はどうあれ、自分がやりたいことができる機会があるのなら、チャレンジする姿勢を持ち続けてもいいのではないでしょうか。わかる人には必ず理解してもらえますから。

12月 8, 2010 at 08:14 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 7日 (火)

「好きなこと」を仕事にするために<1>

【 1.自分の道を自分でつくっていくということ 】

 これまで新しい組織になじむための方法論をお話してきましたが、最終章では、私自身の仕事に対する考え方のようなものを、何点か述べさせていただきたいと思います。
 私が仕事を始めたのは80年代の後半です。20代の方には信じられないでしょうが、当時、「転職」のイメージはたいへん悪く、会社の未来が暗い場合や、社内での人間関係がどうしようもなくなったようなときにだけ、考えるものでした。そこで、転職雑誌がテレビコマーシャルなどを積極的に活用し、そのイメージを明るくしようと必死に努力していたものです。
 その後、折からのバブル景気で、猫の手も借りたい有名大手企業が続々と中途採用を開始し、初めて転職や転職者が社会の中で認められるようになったのです。
 それから15年あまりの月日がたちました。転職に関する社会や個人の意識は大きく変わり、各種の調査を見ても、転職そのものに抵抗感を持つ人は本当に少なくなりました。
 これはとても素晴らしいことです。それまでのように、会社が個人のキャリアをすべてコントロールするのではなく、自分で自分のキャリアを切り拓くことができる可能性が出てきたからです。しかし、別の角度から見ると、個人は選択肢を選ぶ自由を得た反面で、選択肢を選ぶのも選ばないのも自分、すなわち自分自身がいろいろなことを決めなければならない時代になったとも言えるわけです。
 転職を経験された皆さんだから理解していただけると思いますが、自分の道を選択するというのは、容易なことではありません。自分が本当にやりたいことは何なのか。自分は何に向いているか。これらを見つけるのは至難の業です。

 私など、もうかれこれ15年+a働いてきましたが、本当は自分が何をやりたいのか、何に向いているのか、いまだによくわかりません。唯一気づいたことは、定型的な業務をやり続けることはたいへん苦手で、まだ海のものとも山のものともわからない新しい事業や新しい商品をつくり出しているときには、とても幸せな気分を味わうことができる、ということくらいです。
 そこで、そういった仕事ばかりをやれる方法としてインディペンデント・コントラクターという働き方を選択しているのですが、本当にこれがベストか? と聞かれるとまったく自信がありません。もっといい選択肢があったかもしれないとも思います。
 たとえば、友人がベンチャー企業で成功し、ストックオプションで大金持ちになった、などという話を聞くと、少しうらやましく思ったりもします。あるいは、会社に残り続けて偉くなっていたらどうだったろうか、と思ったりします。ただ、現実には起こらないことで、他人をうらやましがったり、自分の採らなかった選択肢のことをあれこれ想像しても仕方がないのです。
 最近気づいたことなのですが、自分の周りで輝いている人たちは、いい選択肢を選んだ「運のいい人」ではないような気がします。もう少し正確に言うと、結果的にいい選択肢を選ばれてはいるのですが、その人たちは、どんな選択肢を選んでも、あたかも最高の選択肢を選んだかのように一生懸命努力をし、一生懸命に行動する人なのではないかということです。
 そして、本当は最高ではなかったかもしれないその選択肢を、まるで最高の選択肢を選び取ったかのように楽しく働いているのではないでしょうか。そんな言動を取れる人だからこそ、生き生きと輝いておられるのではないでしょうか。
 私の中では、この考えは、単なる「思いつき」から「確信」に変わりつつあります。

12月 7, 2010 at 09:44 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)