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2010年12月 7日 (火)

「好きなこと」を仕事にするために<1>

【 1.自分の道を自分でつくっていくということ 】

 これまで新しい組織になじむための方法論をお話してきましたが、最終章では、私自身の仕事に対する考え方のようなものを、何点か述べさせていただきたいと思います。
 私が仕事を始めたのは80年代の後半です。20代の方には信じられないでしょうが、当時、「転職」のイメージはたいへん悪く、会社の未来が暗い場合や、社内での人間関係がどうしようもなくなったようなときにだけ、考えるものでした。そこで、転職雑誌がテレビコマーシャルなどを積極的に活用し、そのイメージを明るくしようと必死に努力していたものです。
 その後、折からのバブル景気で、猫の手も借りたい有名大手企業が続々と中途採用を開始し、初めて転職や転職者が社会の中で認められるようになったのです。
 それから15年あまりの月日がたちました。転職に関する社会や個人の意識は大きく変わり、各種の調査を見ても、転職そのものに抵抗感を持つ人は本当に少なくなりました。
 これはとても素晴らしいことです。それまでのように、会社が個人のキャリアをすべてコントロールするのではなく、自分で自分のキャリアを切り拓くことができる可能性が出てきたからです。しかし、別の角度から見ると、個人は選択肢を選ぶ自由を得た反面で、選択肢を選ぶのも選ばないのも自分、すなわち自分自身がいろいろなことを決めなければならない時代になったとも言えるわけです。
 転職を経験された皆さんだから理解していただけると思いますが、自分の道を選択するというのは、容易なことではありません。自分が本当にやりたいことは何なのか。自分は何に向いているか。これらを見つけるのは至難の業です。

 私など、もうかれこれ15年+a働いてきましたが、本当は自分が何をやりたいのか、何に向いているのか、いまだによくわかりません。唯一気づいたことは、定型的な業務をやり続けることはたいへん苦手で、まだ海のものとも山のものともわからない新しい事業や新しい商品をつくり出しているときには、とても幸せな気分を味わうことができる、ということくらいです。
 そこで、そういった仕事ばかりをやれる方法としてインディペンデント・コントラクターという働き方を選択しているのですが、本当にこれがベストか? と聞かれるとまったく自信がありません。もっといい選択肢があったかもしれないとも思います。
 たとえば、友人がベンチャー企業で成功し、ストックオプションで大金持ちになった、などという話を聞くと、少しうらやましく思ったりもします。あるいは、会社に残り続けて偉くなっていたらどうだったろうか、と思ったりします。ただ、現実には起こらないことで、他人をうらやましがったり、自分の採らなかった選択肢のことをあれこれ想像しても仕方がないのです。
 最近気づいたことなのですが、自分の周りで輝いている人たちは、いい選択肢を選んだ「運のいい人」ではないような気がします。もう少し正確に言うと、結果的にいい選択肢を選ばれてはいるのですが、その人たちは、どんな選択肢を選んでも、あたかも最高の選択肢を選んだかのように一生懸命努力をし、一生懸命に行動する人なのではないかということです。
 そして、本当は最高ではなかったかもしれないその選択肢を、まるで最高の選択肢を選び取ったかのように楽しく働いているのではないでしょうか。そんな言動を取れる人だからこそ、生き生きと輝いておられるのではないでしょうか。
 私の中では、この考えは、単なる「思いつき」から「確信」に変わりつつあります。

12月 7, 2010 at 09:44 午後 |

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